音楽のおべんきょうφ(.. )メモメモ

NHK-FMWorld Rock Nowでの渋谷陽一氏の解説で面白かったものをメモしてゆきます。

    

日本とイギリスにおけるジャミロクワイ(Jamiroquai)の人気の差

20170210

児島由紀子「6年ぶりにニューアルバムを出すジャミロクワイについてです。ついに新曲が公開されたばかりなんですけれども。」

渋谷陽一「どうですが、イギリスでの評判は。」

児島「非常にいいですよ。いまこちらで流行っている80年代のディスコ風ですよね。」

渋谷「なるほど。一番得意なパターンですよね。」

児島「たしかにそうですけれども。一緒に公開されたビデオも世紀末的なイメージで。」

渋谷「ちょっとこのインターバルが長かったので、ファンの間ではちょっと不安があったりしていなかったんですかね。」

児島「でも前作も、その前のアルバムから5、6年ぶりでしたので。」

渋谷「優雅ですね。」

児島「この人の場合、もう一生働かなくても遊んで暮らしていけるくらいのお金を稼いでいますので。」

渋谷「車もいっぱい持ってますしね。」

児島「そう。もうあの車のコレクションだけで一生遊んで暮らせますよ。すごい大邸宅を持っていましてね。庭にボート漕ぎができる池があるんですよ。」

渋谷「でも、新しい才能がたくさん出てきて、ジャミロクワイっていうのはある意味ちょっと最先端であるという所が売りなアーティストなんですけれども・・・。」

児島「そうですね。ジャズファンクとかが再評価された時にまさにぴったりのサウンドですよね。」

渋谷「そうですね。じゃあ、イギリスの方でも待って甲斐があったとそんな感じですか。」

児島「そうなんですよ。実はジャミロクワイってこっちでは、おしゃれ過ぎてその面で非常に軽薄だということで批判されていたんですけれども。環境問題を歌ったりするじゃないですか。そういうのもあって、凄い批判されていたんですね。日本では非常に人気がありましたけれども。でも今回の新曲はこっちでもすごく評判がいいんですよ。」

渋谷「ちょっとあざといという感じで、みんな敬遠していたんだけれども・・・。」

児島「そう。本来のジャミロクワイに戻ったみたいな。」

渋谷「楽しいのが最高だぜみたいな。」

児島「変な政治的な発言をしなくなったみたいな。でもこの新曲のビデオは十分に政治的メッセージですけれどもね。」

渋谷「じゃあまた新しいジャミロクワイの黄金時代が始まるかもしれない。ツアーもやるし日本にも来るんですよね。」

児島「そうなんですよ。こっちもツアーというかヘッドライナーライブが3月下旬くらいからはじまるんですね。」

渋谷「なるほど。じゃあ楽しみですね。」

児島「楽しみですよ。私も頑張ってチケットを取りたいと思います。」

渋谷「日本でジャミロクワイは大変人気があると児島さんは言っていましたけれども、私はドームでジャミロクワイを見ましたからね。今の20代くらいの若い洋楽ロックファンにはどういうイメージなのかわからないですけれども、復活したジャミロクワイをチェックしてみたと思います。Automaton。」

 

渋谷「まさに80年代のディスコサウンド、一番得意とするサウンドを聞かせてくれたわけですけれども、児島さんも言っていましたけれども、このジャミロクワイを率いますジェイ・ケイのキャラ。とにかく車をいっぱい集めるわ、とにかく大邸宅には住むわ、その軽薄さがイギリスでは大変評判が悪いという現地ならではの情報をいただきましたけれども、これもこれでジェイ・ケイのキャラとして彼自身は意図的にやっている所もあるんじゃないのかなぁと、そんな感じもします。」

世界で最もサンプリングされたミュージシャン、ジェームス・ブラウン

20160503 「今日は一日“JB(ジェームズ・ブラウン)&ファンク”三昧」より解説は吉岡正晴氏です。

1、世界で最もサンプリングされたミュージシャン、ジェームス・ブラウン

 ジェームス・ブラウンでFunky Drummer。

 

 Funky Drummerという曲は、ジェームス・ブラウンのヒット曲で、1970年にシングルが出て、ソウルチャートで20位にしかなっていないのですが、当時はあまりヒットしなかったのですが、その後ヒップホップのアーティスト達がこの曲のいろいろなパートをサンプリングするようになって、ものすごく知名度が上がった曲なんですね。発表された当時よりもサンプリングされた90年代の方がこの曲はヒットした感じなんですね。このFunky Drummerのいろいろな所が使われているんですけれども、サンプリングする方もパートパートによって、この部分を使ったりとか、あっちを使ったりとかいろいろあるのですが、ジェームス・ブラウンのレコードというのは最も世界でサンプリングされているアーティストなんですね。その中でもこのFunky Drummerは、ジェームス・ブラウンの作品の中でも最もサンプリングされている作品なんです。このジェームス・ブラウンのFunky Drummerをサンプリング曲にどのようなものがあるのかについてちょこっとだけ聞いていただいて、こうやってサンプリングされているんだということをご紹介したいと思います。まず、ファイン・ヤング・カニバルズ(Fine Young Cannibals)で I'm Not The Man I Used To Be。

 

 これはお分かりだと思いますが、ドラムのチキチキというのとギターがFunky Drummerから使っているんですね。ジェームス・ブラウンのFunky Drummerを元に作った曲というのは、ヒップホップ系のラップのアーティストが圧倒的に多いのですが、こういう普通のR&Bの歌ものでも使われるというところが、ジェームス・ブラウンのリズムの普遍性というか、そういう所があるのではないのかと思います。次の例をご紹介しましょう。Run DMCのBeats To The Rhyme。

 

 これもFunky Drummerのドラムの一部をとって、そころループでまわすようにしてやっているんですね。だから、これもFunky Drummerから生まれた一曲と。そしてもう一曲、R&BグループのTLCのShock Dat Monkey。

 

 これもドラムの所がまさにFunky Drummerなんですが、時々テンポをはやめたりとか、遅くしたりして使っているんですけれども、この元ネタはジェームス・ブラウンのFunky Drummerというわけなんですね。だから、Funky Drummerの例を挙げると600曲くらい、もっとかな、どんどん増えているので、いろいろな曲にサンプリングされているのですが、今度はサンプリングされた曲をご紹介いたしますので、元曲は何かということを想像してください。Eric B. & RakimでEric B.Is President。

 

 こういう感じで、このリズムパターンですね。これがジェームス・ブラウンのあの曲をサンプリングしているんです。かわって、 LL Cool Jで6 Minutes Of Pleasure。

 

 これも先ほどのEric B. & Rakimと同じようにジェームス・ブラウンの曲がサンプリングされています。もう一曲例を挙げましょう。DJ Jazzy Jeff & The Fresh PrinceでWho Stole Your Car?。

 

 ヒップホップ系のアーティスト達がこぞってサンプリングをしているこれらの曲の元ネタをお分かりになったでしょうか。正解はこの曲です。

 

 ジェームス・ブラウンの大ヒット曲であるFunky President。このリズムがヒップホップの世界で大人気で、いろいろな人達がこれをサンプリングしております。ジェームス・ブラウンはヒット曲は80年代の半ばくらいで止まってしまうのですけれども、彼が作り出したリズムというのはすごく革新的で、すごく踊るにも適していたことから、60年代から70年代のジェームス・ブラウンの作品の中からのリズムが80年代90年代にヒップホップのアーティスト達によってたくさんサンプリングされました。そして、ヒップホップのアーティスト達がジェームス・ブラウンの曲のサンプリングをすることによって、ジェームス・ブラウンのリズムを作るアーティストとしての価値が90年代以降にものすごく上がったんですね。そういう意味でジェームス・ブラウンの再評価という動きが改めて出てきたんです。ジェームス・ブラウンをリアルタイムで体験した人たちと、それと同時にジェームス・ブラウンの世代からは全然若い、それこそ子どものような世代の人たちと架け橋にもなったということにもなるんですね。サンプリングという手法はそもそも80年代にはなかったんですけれども、そういう機材の発展によってそれができるようになって、それがまた新しい音楽の動きを作るようになったんです。

2、ヒップホップ黎明期のサンプリング事情

オダイジュンコ「ヒップホップ黎明期の頃は、版権の使用料の問題とかで相当グレーゾーンで、そういう部分が大変でどうなるのかなぁと思っていたら、普通になりましたね。」

吉岡正晴「そうですね。いまはサンプリングの許諾を得る専門の会社があって、この曲をサンプリングしたいというと、そこの専門の会社がその曲の権利を持っている会社と交渉をしてくれて、その人たちが事務レベルの話をするんですけれどもね。最初の頃で言うと、シック(Chic)のGood TimesのベースリフをRapper's Delightでシュガーヒル・ギャング(The Sugarhill Gang)がサンプリングした時は、なんの断りもなくやっていて、それをナイル・ロジャース(Nile Rodgers)達が訴えて、それで名前のクレジットをいれることになったという。

  


 だけれども、今はそういうプロたちがいるので、権利関係もうまく処理されるようになっています。プリンスももともとはジェームス・ブラウンの大ファンで、ジェームス・ブラウンの曲をサンプリングした作品があるのですが、その中から1991年にリリースされたGett OffのリミックスEPにFunky Drummerをサンプリングした曲があります。Prince And The New Power GenerationでGangster Glam。」

 

山下達郎、ジェームス・ブラウンを語る 山下達郎が選ぶジェームス・ブラウンの最高傑作とは

20160503 「今日は一日“JB(ジェームズ・ブラウン)&ファンク”三昧」より

吉岡正晴「ジェームス・ブラウンのバラードで一曲。」

山下達郎「バラードの最高傑作は71年のI Criedだと思いますね。デビッド・マシューズ(David Matthews)がいたので、このすばらしいオケが作れたのでしょうね。歌い出しの所のフレージングが全然他と違うんですよね。」

吉岡正晴「つまり普通のシンガーとは比べものにならないと。」

山下達郎「比べものにならないですね。これはオケもすばらしいので、それにまた彼が感応して、普段以上のものが出てきていると思います。」

吉岡正晴「ではその曲をご紹介したいと思います。ジェームス・ブラウンの71年の作品でI Cried。」



吉岡正晴「達郎さんはジェームス・ブラウンではこのI Criedが最高峰であると。」

山下達郎「一番オケに無駄がないというか、これはデビット・マシューズが後からやり直してピアノを入れているとかそういう感じもありますよね。あまりに歌とオケの整合性がものすごくとれているんです。ずば抜けてとれていますね。」

吉岡正晴「例えば、自分がストリングスアレンジとか、いろいろな方にアレンジを頼んで、自分の作品にストリングスを入れたり、そういう時って例えばデビット・マシューズのアレンジとか、その辺の作品群が頭に浮かんだりしますか。」

山下達郎「しますけれども、それが実現できるかどうかはまた別問題ですよ。」

吉岡正晴「でもこれが山下達郎さんが選ぶスローバラードの最高峰、それが今のI Cried。そして、アップテンポで最高峰の曲はこれだという曲をかけるんですが、解説をいただけますか。」

山下達郎「71年のI'm A Greedy Man。これもやっぱりオケがよくできているんですよね。ブラスの8小節のリフが二つパターンあるんですけれども、それが延々繰り返されるんですけれども、ジェームス・ブラウンは気ままにワンコードでやっているんですよ、で、どこをどうやってもそれがうまく合うんですよ。そういうブラスのループはなかなか珍しい。これも多分デビッド・マシューズが関わっていると僕は信じているんですけれども、プロデュースとアレンジはジェームス・ブラウンになっていますけれども。デビュー時からずっと聞いていますけれども、これが一番完成度が高いかなって。これもABでパート1と2なんですけれども、ストレート盤というか、ノンストップ盤を今日持ってきました。」

吉岡正晴「ではご紹介しましょう。ジェームス・ブラウンでI'm A Greedy Man。」

 
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