音楽のおべんきょうφ(.. )メモメモ

NHK-FMWorld Rock Nowでの渋谷陽一氏の解説で面白かったものをメモしてゆきます。

    

日本のスタジオ録音だとボーカルをハッキリさせすぎてしまう説

Kenrocks Nite - Ver. 2 20170525  解説は大貫憲章氏です。

ビーバーズ(The Beavers)でヤードバーズ(The Yardbirds)のカバーでOver Under Sideways Down。



大貫憲章「ビーバーズは私が大好きだったバンドで、エンディングは石間秀機さんのギターのラーガ奏法とか多めにやってましたね。」

Katchin'「ただね。日本の場合スタジオ録音になると、どうしてもボーカルがハキハキしちゃうんですよね。ハッキリさせちゃうというか。」

大貫「それはまあ、ミックスという概念が今ほど強くないからね。私がレコード出した時あったじゃないですか。ビッグ・シティ。あの時もボーカルをやたら前に出そうとするんですよ。レコード会社の方が。俺は「ボーカルも楽器の一部みたいな感じでミックスしてほしいんですよね」って言ったら、「いやぁ、それはちょっとどうかなぁ」みたいな感じで言われちゃって、「そうじゃないとロックじゃなくて、歌と伴奏になっちゃうから」といったら、「歌と伴奏じゃないですか」って。「トータルでロックなんですよ」って言ったんですけれども。」

Katchin'「ビッグ・シティは何年?」

大貫「あれは1985、6年かな。」

Katchin'「そんな時代だ。もう分かってほしいですよね。」

大貫「エンジニアさんって音に細かいというか、こだわりある人が多いんですよ。やっぱりセパレーションがよくないとみたいな。」

Katchin'「その辺が抜けきれなかったんですね。日本は。」

大貫「ボーカルが聞こえづらいとお客さんに売るものではないみたいな。」

Eminem(エミネム)を選ぶか?ドナルド・トランプ(Donald Trump)大統領を選ぶか?

20171208

中村明美「エミネムが2013年ぶりの4年ぶりの新作を完成させたという話題です。「Revival」という作品なんですけれども、この新作がこれまでの作品よりもより楽しみだなと思える点がいくつかありまして、一つはこの新作を発表する前にテレビに出演していきなりフリースタイルを披露したのですが、そこでなんとトランプ大統領を思いっきり批判したんですね。その中でファンに対して、俺を選ぶか、トランプを選ぶかどっちかにしろとハッキリと言ったところで、翌日のメジャーなメディアは大絶賛というか、大騒ぎしていたんですけれども、その理由というのはそこまでトランプを思いっきり批判するアーティストはなかなかいないということと、エミネムはケンドリック・ラマー (Kendrick Lamar)みたいなアーティストとは違って、彼のファンはトランプ支持者が多いような区域に多いので、彼が言ったことが実際にファンに届くというか、トランプ支持者に本当に響くのではないかということで、そういう意味では彼のキャリアも危険になるんですけれども、そこまでアーティスト生命をかけてはっきり言ったということにすごく意味があるということでメジャーなメディアは大絶賛していました。そこがこれまでのエミネムとは違うなというモードが現れていた一つの理由です。もう一つは、最初に発表したシングルがいきなりビヨンセ(Beyonce)との共演だったという。ビヨンセくらいの大スターとエミネムという大スターが二人で共演するなんて誰も思っていなかったので、それだけでもビックリしたんですけれども、その内容も俺は神じゃないんだと。アルバムを作るたびにみんなに絶賛されるけれども、俺は神じゃないからすごく苦労しているという、自分の内面をすごく語った作品で、そういう作品だからこそ理解してくれるのはビヨンセのような人だろうなと思って、彼女とは長年共演したかったそうなんですけれども、今回これがピッタリだろうと思って、彼女に聞いてもらって気に入ってもらって、共演してもらえたといういきさつがあります。これまでとは違ったモードで、大人というか、彼なりに成長した作品が期待できるのではないかと思います。プロデューサーもリック・ルービン (Rick Rubin)とドクター・ドレー(Dr. Dre)ということで、大御所二人と仕事をしていて、怒りといっても、エミネムはこれまでも怒りを表現してきたアーティストですが、もっと大きな世界に対する怒り、政治に対する怒りみたいなものがこの作品で期待できるのではないかなぁということで、すごく楽しみです。」

渋谷陽一「本当に楽しみですね。アルバム全体を聞けるのが。心待ちにしたいと思います。それではエミネムがビヨンセをフューチャリングしたナンバーを聞いてください。Walk on Water。」



クイーン (Queen) を日本で一番最初に騒いだのは大貫憲章氏である

Kenrocks Nite - Ver. 2 20170309  解説は大貫憲章氏です。

 私は1973年に初めてロンドンに行ったんですよ。海外行ったのもこの時が初めてですから。はっきりは覚えてませんが、まだ1ドルが360円だった頃です。とにかく高かったことは確かです。その時にお金が安いので南回りで行って、えらい目にあいましたね。普通36時間で着くところが、途中止まっちゃったりしていたので、テヘランで機体故障とかで5,6時間止まって、42,3時間かかりましたからね。約二日ですよ。とにかくロンドンに居ついて、あちこち行っている間にレコード屋さんなんかも行くんですけれども、そうするとそこにクイーンというのが出ていまして、なかなかカッコいいお兄ちゃん達がいたので、「これ何ですか」って聞いたら、「これは今人気なんだ」って。「レコードあるの」って聞いたら、「もう売切れちゃってない」って。「予約しようか」って言われたんですが、俺は旅人だから予約してもしょうがないということで、ごめんなさいということで聞かなかったんですけれども、日本に帰ってきてから「クイーンなんてすごくイギリスっぽいバンドがいるんだけれども」っていうことで、俺も音楽評論家の端くれだったので、『ミュージックライフ』の編集部の人たちに言っていたら、東郷さんだとか水上さんだとかが「何々それ」って言っているうちに、だんだん資料とかも増えていって、レコードも編集部がチェックするようになって、「大貫くんあれはいいかもしれない」ってことで雑誌にカラー写真を載せたところ、電話が毎日何十本も鳴っちゃって、「大貫くん爆弾拾っちゃったかもね」って言われちゃって、1974年にデビューアルバムが出て僕が大げさな原稿を書きましたけれども、そしたらすばらしかったということなので、クイーンを日本で一番最初に騒いだのは私です。音を聞く前から。ここでおなじみの曲ですけれども聞いてあげてください。Bohemian Rhapsody。



 クイーンはデビューした当初はイギリスで何の感触もなかった人たちで、一部でしか売れていなかったんですよ。だから、メディアでは日本の方が先に取り上げて大騒ぎになって、それ以来女子がロックに参入してきたという風に言われていたりして、ビートルズ以来の事件だったと思います。

 クイーンは日本で最初にブレイクしたと言われることがありますが、大貫氏によると、1973年当時すでに、イギリスでも音楽好きな人達の間では人気があったようです。

記事検索
スポンサーサイト
スポンサーサイト
アクセスカウンター
  • 今日:
  • 昨日:
  • 累計:

音楽のおべんきょうφ(.. )メモメモ