音楽のおべんきょうφ(.. )メモメモ

NHK-FMWorld Rock Nowでの渋谷陽一氏の解説で面白かったものをメモしてゆきます。

イーグルス(Eagles)の1st「Eagles」

19980410

 ウエストコースロックの代表的なアルバムですが、イーグルスというのはウエストコースト(注、アメリカ合衆国の中で、太平洋に面する地域。狭義にはカリフォルニア州、オレゴン州、ワシントン州の3州を指す。 )のバンドではありません。グレン・フライはデトロイト、ドン・ヘンリーはテキサス、ランディ・マイズナーはネブラスカ、バーニー・レドンはミネアポリスとどこがウエストコーストなんだよっていう、だからこそ究極のウエストコーストサウンドを作れたと私は思っております。だからこそ、テイク・イット・イージー(Take it easy)という、これウエストコーストの人なら絶対に恥ずかしくていわないぞっていう、自分達のデビューアルバムの一曲目にもってきたという、そのへんがこのグループの特徴といえるのではないでしょうか。

 
 僕は70年代前半はイーグルスは嫌いでした。なんだこのおめでたいバンドはという感じで、当時はイギリスの音一辺倒で音楽を聞いてた僕にとっては、このイーグルスのおめでたさは嫌いというよりは許しがたいものがありまして、人生こんななにがテイク・イット・イージーだこの野郎って思ってたんですけれど、そのうちだんだんイーグルスというのはそれだけでは括れないバンドであることを認識してきて、決定的だったのはホテルカリフォルニアでありました。言うまでもなくホテルカリフォルニアというものはですね、アメリカカリフォルニア幻想の終わりというのを位置づけた大変すばらしいロック史上に残る名作なんですけれども、あのカリフォルニア幻想の終わりというものをですね、きっちりとホテルカリフォルニアで表現できたということは、やっぱりイーグルスがウエストコーストのバンドではないけれどもウエストコースト幻想を自分達のなかでしっかり追求していったそういうバンドだからこそ作りえたんだなぁっていう、あれはやっぱりロサンゼルスやサンフランシスコ出身のバンドには作れない、作ろうとも思わない、そういう作品だったのではないかとそういう気がします。ですからこのテイク・イット・イージーというのはある意味で、ミネアポリスとかテキサスとかそういうところから出てきて、カリフォルニアってひょっとするといいんじゃないか、あそこには僕達が考えているのと別のなんか楽しいことやまさにテイク・イット・イージーな人生が待っているんじゃないかというそういう彼らの願望ですね、自分達がテイク・イット・イージーではないからテイク・イット・イージーと歌いたいなという願望を歌ったわけです。それを理解するのに私はしばし時間がかかってしまったし、彼ら自身も自分達がそういう構造のなかで作品活動をしているということに気づいたのも、やっぱりホテルカリフォルニアを作る前後からだったのではないのかなぁっていう気がします。そういう1972年の幸せな時代の彼らのナンバーをもう一曲聞いていただきたいと思います。魔女のささやき(WITCHY WOMAN)。



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