音楽のおべんきょうφ(.. )メモメモ

NHK-FMWorld Rock Nowでの渋谷陽一氏の解説で面白かったものをメモしてゆきます。

渋谷陽一が考える日本のロッククラシック

ワールドロックナウ 19980612

1、左とん平「とん平のヘイ・ユウ・ブルース」(1973)

 私NHKでディスクジョッキーをやって早25年を過ぎようとしているんですけれど、そのやった最初の年に新譜でこの曲をかけた記憶があるんです。当時それくらい私はインパクトを受けたのであります。それが果たして25年の時を越えてもみなさまの元に届くかどうか。私はきき直してみて当時の感動が一切薄れないということでまた新たに感動を覚えてしまったわけですけれども、最近は日本でもヒップホップ的なナンバーが多いわけですけれども、この曲は日本のラップシーンにおける先駆的な役割を果たしつつも、すでにそのときに最高峰の領域に到達しているといっても過言ではないナンバーであります。

 


 この曲から25年、当時はまだラップということではなく、ソウルの典型的なしゃべりのスタイルからとったものですけれども、果たして25年は日本のラップシーンを著しく向上させたのかどうかはこの曲をきくと甚だ疑問にならざるを得ない気分になるナンバーです。

2、ザ・モップス「御意見無用」(1971)

 この曲も私が高校生が大学生くらい、グループサンズは僕らよりちょっと上の世代なんですけれども、モップスには非常に名曲がたくさんありまして、星勝さんはいまでも活躍されていますけれども、その中でも私が最も好きな「御意見無用」というナンバーをここではきいていただきます。「ええじゃないかええじゃないか」という日本史に残る代表的な反権力的なムーブメントをモチーフに和太鼓の土俗的なリズムをベースに新たな日本のロックシーンの展開を募った、かどうかはわからないですけれども大げさにいえば非常にこれもまた優れたナンバーであります。

 

3、ザ・ダイナマイツ「トンネル天国」(1967)

 続いて、グループサンズシーンで異色の存在であったダイナマイツ。山口冨士夫がリードギターを担当していたバンドの31年前のナンバーです。


 今から31年前の日本のロックシーンにはこれだけのグルーブがあったというナンバーであります。「トンネル抜けてお花畑のかわいいあの女に会いたいな」っていうどうしょうもない歌詞ですけれども、これが山口冨士夫が歌うと、お花畑がサイケデリックなニュアンスで伝わってきて最高でしたよね。本人達はロックやリズムアンドブルースの大ファンでありながら、日本の歌謡曲の枠組みの中でしか活動できないというジレンマの中での爆発がこの「トンネル天国」の中にあってグルーブを生み出していたというわけであります。

4、ゴールデンカップス「銀色のグラス」(1967)

 ダイナマイツとともに自分達はロックやリズムアンドブルースや本格的なブールースをやりたいけど、歌謡曲シーンで戦っていたという文脈でよく説明されるのがゴールデンカップスなんですけれども、彼ら自身は横浜をベースとする非常にうまいバンドで、当時ゴールデンカップスというと誰もが尊敬の念をもって語っていたわけなんですけれども、これはテレビレベルで大ヒットしたナンバーですけれども、皆さんにお届けしたいと思います。


 この曲聞くと毎回これベースかよ、リード楽器じゃないのかよと思うんですけど、ゴールデンカップスのベースはルイズルイス加部さんでありまして、ミュージシャンとしてのポテンシャルの高さだけでなくその佇まい、スックスのよさ、目つきの凶暴さ、本当に彼の熱狂的なファンはたくさんいましたけれども、未だに彼以上のカリスマ性をもったミュージシャンは僕はあったことないなぁって感じがします。当時からナンバーワンベーシストといわれていたわけですけれども、その後ピンククラウドという日本で最もうまいミュージシャンの集合体であるバンドのベースをずっと担当し、日本のロックシーンの中心で30年以上ずっと活動しているわけであります。

5、外道「香り」(1974)

 これは1974年に彼らのライブのテイクなんですけれども、タイトルも「香り」でこの辺もセンスがいいです。


6、補足

 こうやって30年前のロックをきいてみると、30年前の日本のロックもちゃんと仕事をしていたとあらためておもうんですけれども、現在の日本のロックも30年の時間の蓄積があって存在しているのだという、果たして30年の時間の蓄積がシャ乱Qやグレイなのか、それともなんなのかということを皆さんに十分に感じ取っていただきたいとおもいます。

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