ラジオFMのメモ

NHK-FMWorld Rock Nowでの渋谷陽一氏の解説で面白かったものをメモしてゆきます。

トッド・ラングレン(Todd Rundgren)に学ぶ才能の豊かさとミュージシャンの商品性との関係

world rock now19981007

 最近のトッド・ラングレンというのはインターネットでしか自分の作品をリリースしないとか活動の形態がわかりにくくなっています。このレアトラック集はトッドラングレン自身がライナーノートを書いていまして、「僕のレアトラック集を編集するにあたっての問題点は、わずかにレコード一枚分相当の音源しか現存しないということだった。いうなれば、これは決定的で唯一の製作可能なコレクションでなければならないことを意味している」。つまり、一生に一回しか出さないんだよと自ら宣言しているレアトラック集なわけであります。これがいいんですよ。まずはBe Nice To Me。


 この作品は1970年代のレアトラックがおさめられてるんですけど、トッド・ラングレンというのはノイジーな音楽からメロディアスでリリカルな作品まで非常にレンジの広い作風をもった人でありまして、逆にそのレンジの広さが彼自身のパーソナリティーを見えなくしているという、つまり「トッド・ラングレンといえばこういう音ね」ということがさっと出てこない、特にユートピア(Utopia)などのバンド活動もあったりして混乱を招いて結局彼自身のミュージシャンとしての商品性を才能の豊かさが逆に疎外しているみたいなところがあるんですね。だんだん、レコードのリリースの方法もわけがわからなくなって、もうちょっとうまくやれば、今でもポップミュージック史に残る偉大な才能ですけど、もう少し金銭的な収穫もちゃんと得られたんじゃないかなぁと改めておもいます。続いてはA Dream Goes On Forever。このレアトラック集にはいってるバージョンもなかなかいいです。




 今度のはバンドユートピアをバックにしてジェフリーのナンバーをやっているという、これは1985年のレコーディングなんでちょっと新し目のナンバーでございます。Where Does The Time Go ?。



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