音楽のおべんきょうφ(.. )メモメモ

NHK-FMWorld Rock Nowでの渋谷陽一氏の解説で面白かったものをメモしてゆきます。

ボブディラン(Bob Dylan)「The Bootleg Series Vol. 4: Bob Dylan Live 1966, The "Royal Albert Hall" Concert」について

world rock now19981218

 これはボブディランの歴史的なロイヤルアルバートホールでのライブをおさめたレコードでありまして、いわゆるロックの伝説として30年間ずっと語り継がれているライブであります。ここで記念すべきコンサートのライブテイクが発表されたのですが、これがすごい。なぜこれがすごいのかというと、ボブディランはこれまではアコースティックのヒーローとしてフォークのスーパースターとして君臨し、評価もまったく不動のものとしていたボブディランが、この年に、後にザバンドとなるバックバンドを率いて、完全にロックンロールスタイルに転身したわけであります。当時はフォークとロックの音楽スタイルにはそれぞれの思い入れと裏打ちされた思想性みたいなものがあって、フォークファンにとっては自分達のもっとも信頼すべきフォークのヒーローがロックに転向したというとらえて、非常に反感をかって、いろいろなところのコンサートでボブディランに対してヤジが飛んだり、彼はそういう非常に厳しい局面にたっていたのであります。その時期の伝説に残るコンサートなわけであります。これが二枚組みのCDになっているのでありまして、ディスク1ではアコースティックの従来のボブディランのスタイル。ディスク2ではロックバンドを率いてのライブが行われるという。それがすごい。いまやもう三十何年前のライブですけれども、全く古くなっていなくて、この衝撃度はまったく衰えていないという、非常にすばらしい演奏でありまして、ほんとうに私は感動してしまいまして、これはすごいなということで聞いていただきたいと思います。まずは、ロックンロールセットになりまして、チューニングをしめたところでガァーっとはじまりますTell Me Mommaをまずは聞いていただきたいとおもいます。

 これを聞いたときに私は涙がでました。パンクもグランジもまだ何十年後ですよね。ビートルズもまだ本当のビートルズの全貌を現していなかった頃のビートルズ。1966年でこれですよ。この当時のボブディランのモードは本当にロックンロールであったし、観客の無理解に対して叩きつけてやろうというそういう彼自身の精神的なベクトルというのはこの演奏とボーカルと楽曲にすべてこめられているという。ガンガン生きたいと思います。Ballad of a Thin Man。

  
 このロイヤルアルバートホールでのコンサートで伝説として語り継がれているエピソードというのは、お客さんから転向してしまったボブディランに対して「お前はユダだ(Judas)」というヤジが飛んだときに、ボブディランが「お前の言うことなんか信用しない(I don't believe you)」といって「ライクアローリングストーンをデカイ音で演奏しようぜ(play it fucking loud)」といって演奏しはじめたというのは後々語り継がれた伝説なんですけれども、それがそのまんまこのCDにはおさめられています。この客とのやりとりも含めてきいていただくんですけれども、このライクアローリングストーンはどんな励ましの言葉よりも聞くものに勇気と励ましを与えてくれる異様なテンションとエモーショナルになっております。Like a Rolling Stone。



Comment

コメントする

名前
URL
 
  絵文字
 
 
記事検索
スポンサーサイト
スポンサーサイト
アクセスカウンター
  • 今日:
  • 昨日:
  • 累計:

音楽のおべんきょうφ(.. )メモメモ