音楽のおべんきょうφ(.. )メモメモ

NHK-FMWorld Rock Nowでの渋谷陽一氏の解説で面白かったものをメモしてゆきます。

荒井由実1st「ひこうき雲」について

world rock now 19990709

 荒井由実のファーストアルバム。1974年に発表されたものなんですが、いまから25年前の作品になっています。今は荒井由実じゃなくて結婚なさって旧姓荒井由実ということで、ユーミンということでよく知られているアーティストでございます。なんでユーミンと思う方もいらっしゃると思いますが、このファーストアルバムは日本のポップ史上に残る傑作だと思います。実は松任谷由実が過去のアルバムを全部まとめてCD化してリマスターしたときにそこの推薦文を堂々一名で書いていたのが他ならぬ私でありまして、そこで何を書いたかといいますと「第二第三のユーミンということが言われているけど私は全然ピンとこない」と。僕はよくシティーポップ的な女性ボーカルを第二第三のユーミンという表現が使われて宣伝されることがありましたけれども、私は全然似てないじゃんってずっと思ってたわけであります。ユーミンの画期性というのはいまだに薄れてないし、今あえていうならCoccoとか椎名林檎がでてきたときに僕はユーミン的なものを感じたわけであります。80年代の非常にバブルな印象が強いので、彼女が持っているコアでピュアなシンガーソングライターとしての核の部分というのは見えにくくなっているんですけれども、本来はこうう人であります。ひこうき雲。


 僕はこのサビの部分というのは日本のポップミュージックが生み出したもっともエモーショナルなメロディーの一つだと思いますよね。最近の過剰なメロディーのアレンジ。ああいうことをやるから本来のメロディーの美しさがどんどん薄れていってならないという気が私はするんですけれども、本人にむかってそういうことをすぐ言うので嫌われてしまうんでありますけれども、こちらの方も荒井由実の繊細な感性が凝縮されたナンバーだと思います。紙ヒコーキ 。

 ちょうど彼女にとっては二十歳そこそこの頃の作品でありますから、まさに25年前も二十歳そこそこですばらしい才能を発揮しているミュージシャンというのはたくさんいたんですよね。才能というのは岡林さんにしろずっとあったんですよね。ただそれがシーンとして結実するだけのお客さんのあつい支持というのはなくて、まさに今の新しい日本のポップミュージックのシーンを作っているのは才能はもちろんのことですけれども、皆さん達リスナーの構造変化というのがこういう時代を作ったんだなぁという気がしました。また、この荒井由実のバックもはっぴいえんどで、岡林さんのバックもまた当時の一連の才能のあるミュージシャンのバックもみんなはっぴいえんどだったというのも感慨深い気がします。

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