ラジオFMのメモ

NHK-FMWorld Rock Nowでの渋谷陽一氏の解説で面白かったものをメモしてゆきます。

リッキー・リー・ジョーンズ(Rickie Lee Jones)のビートルズ(The Beatles)「For No One」のカバー

world rock now 20001013

 僕はビートルズのFor No Oneは非常に好きで、これが新譜としてリリースされたときに僕は中学生だったんですけれども、中学生時代にこの曲をほぼ一万回くらい聞いたわけでございますけれども、当時はいい曲だということで通り過ぎていて何が歌われているのかについてはよくわからなかったんですけれども、英語で一緒に歌ったりしていましたけれども、すごく簡単な歌詞なんで意味そのものは伝わってくるんですが、本当のニュアンスは伝わってこなかったんですが、今このリッキー・リー・ジョーンズが歌うことによって改めてどんな歌詞なんだろうという読み直していたら、非常にいいですね。

 彼女は目を覚まし化粧をする
 時間をかけて、急ぐことはないと思った
 彼女にはもうあなたは必要ない

 彼女の目にはもう何も宿していない
 涙にあふれて愛はかけらもない
 誰のために流したわけでもない涙
 何年も続いたはずの愛なのに

 要するに女の人が心が離れてしまってここから出て行くという。彼女は泣くんだけれどもそれはCry For No One誰のためのものでもないんだよという、これは中学生にはわからないね。このニュアンスは。今となってみると非常によくわかるし、ビートルズ(The Beatles)の歌うFor No Oneという曲のニュアンスも当然この歌詞をつくったわけですからニュアンスをこめて歌ってるんですけれども、やっぱりポップミュージックのテイストにシュガーコーティングされているんですが、このリッキー・リー・ジョーンズが歌うことによって、この歌の本来の佇まい、その女の人がもう泣く涙もなくなったというか、そういう愛が終わったことを非常にクールに認識しているその辺のフレーズが非常にいいですよ。「彼女は目を覚まし化粧をする」の「She wakes up she makes up」の語呂合わせなんかは当時は百万回聞いたきがするんですけれども、今となってはみるとなるほどという。For No One。

 


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