world rock now 20001103
児島「(U2の新作「All That You Can't Leave Behind」の)レビューも出てきたんですけれども、いいですよ。」
渋谷「まあ本来のU2節に戻りましたからね。」
児島「そこがいいって。90年代のU2は非常に無理があったって。本来のU2、本当にみんなに愛された原点に戻ったところがよいって。」
渋谷「もともとオーソドックスなメロディーのはっきりしたギターロックで、日本では分からなかったんですけれども、アメリカ行ってつくづく思ったんですけれども、アメリカでU2のコンサートをみてみんな一緒に歌うんですよね。」
児島「あー。アイリッシュ系ってアメリカで強いんですよ。移民が多いですから。アイリッシュ系の。」
渋谷「イギリスはどうなんですか。イギリスでもU2のコンサートってカラオケ状態で歌うんですか。」
児島「歌いますよ。っていうか今少ないスタジアムバンドの一つですよね。」
渋谷「なんかみんなどの曲も合唱するからすげぇと思って。」
児島「こないだダブリンに行ったときにビックリしたんですよ。ナショナルヒーローなんですよね。空港から乗ったタクシーもポップバンドの取材に着たんだっていったら、U2か?ボーイゾーン(Boyzone)か?って言われて。」
渋谷「すごい分かりやすいリアクションですね。なるほど。まあ、本来のU2の原点に戻ったということで。」
児島「我々聞くほうも無理がなくていいですよね。」
渋谷「僕は無理は無理でも評価してあげたい口なんですけれども。そちらでの無理をどんどん進めているレディオヘッド(Radiohead)の評価はどうなんですか?」
児島「国中が真っ二つに分かれていますね。世紀の大傑作だという派とあまりに実験的な方向にはしりすぎて一般ファンがついていけなくなった派に。」
渋谷「僕はどちらも正しいと思いますね。」