ラジオFMのメモ

NHK-FMWorld Rock Nowでの渋谷陽一氏の解説で面白かったものをメモしてゆきます。

オフスプリング(The Offspring)に学ぶ90年代に継承されたパンクのスタイルとは?

world rock now 20001117

 オフスプリングでDammit, I Changed Again。



 新作も相変わらずのエネルギッシュなサウンドを聞かしてくれております。この手の音はオフスプリング、一番日本でも成功したのがグリーンデイ(GreenDay)、あとランシド(Rancid)。この手の音楽のスタイルというのは本当に一つのジャンルとして確立しちゃいましたよね。数年前から完全に強固な市場として確立していて、日本においてもメロコア、ハードコア系の音は強い市場性をもっています。もともとパンク・ニューウェーブというのはアメリカ、イギリスにおいて台頭して、どちらかというとイギリスにおいて花開いた、彼らが影響を受けているクラッシュ(The Clash)にしろセックス・ピストルズ(Sex Pistols)にしろいろいろなバンドはイギリス系のものが多いんですけれども、結果90年代から21世紀にかけてのアメリカ、しかもカリフォルニアを中心に出来上がっているというところが面白いなぁと。そして、英語がいけたら日本の一連のメロコアバンドというのもそれなりの国際性を持っているんじゃないかなぁと思うくらい、クオリティーも市場性も高い状況になっているものなかなか面白いなぁという感想をもっております。もう一曲聞いてください。One Fine Day。



 いにしえのイギリスのパンクロックシーンにおいてこの手の非常にシンプルで勢いのあるかつ、ある意味で構造の非常に単純な、「オイオイオイ」というフレージングとかオイパンクといわれておりまして、今でもこういう表現はちゃんとありまして流通しておりますけれども、どちらかというとパンクロックシーンではあまり尊敬されていない音楽スタイルで、どちらかというと洗練されたストラングラーズ(The Stranglers)とか後期クラッシュとかそういうものが評価が高かったんですけれども、それが90年代によみがえって伝統的に引き継がれていたパンクのスタイルがオイパンクであったというのは、なんとなく感慨深いというか、笑えるんだか悲しいんだかよくわからないなぁみたいな、昔から聞いているおじさんロック評論家としてはそういう感想がありますけれども、しかし、オフスプリングはこのワンパターンで押し切るんじゃなくて、それなりにレンジのあるバンドでしたけれども、さまざまな音楽スタイルに挑戦し、かつオーソドックスなスタイルのロックもやっております。もう一曲オフスプリングきいてください。Denial, Revisited 。





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