ラジオFMのメモ

NHK-FMWorld Rock Nowでの渋谷陽一氏の解説で面白かったものをメモしてゆきます。

コンピレーション・アルバム「ノー・ニューヨーク(No New York)」について

 今回は、「今日は一日“パンク・ニューウェイブ”三昧 」よりコンピレーション・アルバム「ノー・ニューヨーク(No New York)」についてまとめます。解説は小野島大氏です。

 パティ・スミスなどのニューヨークパンクの人達は、過去のロックを蘇らせたいという思いで創作していたとするならば、このノー・ニューヨークに参加しているミュージシャンはそういう過去が一切ない。ノスタルジーもロマンも全くないという断ち切られたところで始まっている。この点で、ニューヨークパンクよりもよりパンクだったのはノー・ニューヨークに参加したミュージシャンだったのではないかとも思える。ノー・ニューヨークに参加したミュージシャンでメジャーになったのはアート・リンゼイくらいで、後はインディーでやっている人ばかりであるけど、このアルバムの及ぼした影響は大きい。また、このアルバムの影響が一番大きかったのは日本である。アメリカでは現場になったニューヨークでは聞かれていたがそれ以外の地域やイギリスなどのヨーロッパではほとんど影響がなくて、日本だけで異常に影響力があったのではないかと言われている。このアルバムのプロデューサーはブライアン・イーノであり、ブライアン・イーノがプロデュースしていると聞いて最初はみんな聞き始めた。ある意味、ブライアン・イーノの功績はU2をプロデュースしたことではなくて、このアルバムをプロデュースしたことであるともいえる。




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