音楽のおべんきょうφ(.. )メモメモ

NHK-FMWorld Rock Nowでの渋谷陽一氏の解説で面白かったものをメモしてゆきます。

ジョー・ストラマー(Joe Strummer)はクラッシュにどう向き合ったのか?

world rock now 20031017

 ジョー・ストラマー&ザ・メスカレロスでComa Girl。


 ジョー・ストラマーの遺作ストリートコアは非常にいい作品となっております。これまでどこか歯がゆさがのこるジョー・ストラマーの作品が続いていましたが、この作品はラストアルバムになったということをおいといても、非常に感動的な作品となっております。曲もすばらしいですけど、すばらしい歌詞、ジョー・ストラマーの詩人としての能力は誰もが認めるところなんですけれども、すばらしい歌詞が次から次ぎへと出てきて、なんとなく感動もするけどせつない気持ちにもなります。Arms Aloft。


 ジョー・ストラマーが一番すばらしかったのはクラッシュを再結成しなかったことだと思います。それに対して彼は執拗に拒否をし続けました。彼自身インタビューで「俺にとってクラッシュを再結成することはすなわちアーティスティックな活動の敗北を意味してるんだ」というすごく正しいことを言い続け、常に彼自身はクラッシュと対決し、クラッシュではない自分というのをどう作り、どう前に進むのかについて戦い続けてきたアーティストだと思います。若いバンドとは別の形で自分自身が作り上げたロックの古典と正面から向き合い、それと戦い続け、再結成という形で自分の落とし所を安易に決めることなく、本当に戦い続けて、だからこそみんなからの支持もすごく大きかったと思います。では、それが大きな勝利を収めたのかというと、偉大なアーティストではありますけれども、クラッシュ後の彼はそんなに大きな成果を残していないと思います。このアルバムはその中でもすばらしいと思うんですけれども、それくら自分自身の古典であるクラッシュとの対決、これだけ執拗に再結成を拒みながらもクラッシュとの戦い続けたジョー・ストラマーは、ロックが過去の古典とどう向き合えばよいのかの困難さを象徴していたアーティストだなぁという気がします。ただ、彼の向かっていった姿勢は非常に正しかったし、その果敢な姿勢は多くのロックファンのエモーションを集めていたなぁと思います。彼自身も自分自身がリスペクトする古典への思いというのがすごくあってですね、自分自身のライナーノーツで「ストリートコアという俺のアルバムは、レゲエ、ダブ、ファンク、ジャズ、ブルース、フォーク、ヒップホップ俺たちの知る限りの幅広い音を集めて作り上げた、もっともサイケデリックミュージックなんだ」という発言もしているんですが、彼自身が尊敬するボブ・マリーのナンバーをこのようにストレートのカバーしているというのも、感慨深いものがあります。Redemption Song。


 結局ジョー・ストラマーって何だったのかなと考えると、旗を掲げて絶対それをおろさなかった人だなという気がしますね。かなりヨロヨロはしていたんですけどそれでも自分自身絶対旗はおろさなかったし、それを掲げることをやめなかった、そこが一番かっこよかったと思います。All in a Day。

 

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