音楽のおべんきょうφ(.. )メモメモ

NHK-FMWorld Rock Nowでの渋谷陽一氏の解説で面白かったものをメモしてゆきます。

グリーン・デイ(Green Day)の7th「アメリカン・イディオット(American Idiot)」の世界観(4) Letter Bomb

world rock now 20041008 

 ここでジーザス・オブ・サバービア(Jesus of Suburbia)がセイント・ジミー(St.Jimmy)という別のキャラクターを得て戦っている現実と、その現実の重さ、そして主人公の女の子に対する違和感みたいなものがテーマとなっております。一番最初に

 誰も君なんか好きじやない だから君を置き去りに
 君だけ仲間外れでお楽しみ

という女性コーラスが歌われるんですけれども、これがまさにジーザス・オブ・サバービアの出発点。集団の中での孤独なビリー・ジョーの原点なんですけれどね。これが基本的なテーマとしてこのアルバム全体を流れているんですけれども、そのコーラスの後にLetter Bombという曲がはじまります。

 糞野郎達はどこへ行った 下っ腹を高々と突き出した
 糞バカは不時着テストに落第し 今では失業者の金勘定ついて来るのは落ちこぼれだけ
 あの騒ぎはどこへ消えた 街のモットーは木っ端微塵
 愛あるところに借金あり 君の出生証明書
 だから戦闘開始する 導火線に火を点けて
 街の司教はどうせ詐欺師 君のことなど知りもしない

 やらなきや死ぬっていうこの瀬戸際に ただそこに突っ立ってるだけ
 だから自分のファツキンク人生のためには走るしかない

 埋められるまでは死んじやいない 手遅れになるまで終っちやいない
 街が燃えているのに 「それは私の責任ではありません」だと

 手遅れになるまで終っちゃいない これ以上考えても無駄なだけ
 殉教者達はどこへ行けばいいのか ウイルスが治癒しだしたら

 手遅れになったらどうすればいいのか 君はこの町のジーザスなんかじやない
 セイント・ジミーは オヤジの怒りと母親の愛から生まれた作り事

 おかげで俺はアホなアメリカ人 埋められるまでは死んじゃいない
 手遅れになるまで終っちゃいない 街が燃えているのに
 「それは私の責任ではありません」だと 手遅れになるまで終っちやいない
 女は言った「こんな所にはいられない」って  「だからここから出て行く」って
 女は言った「こんな町にはいられない。だからあなたを置いて今夜出て行く」って


 ここではもはやセイント・ジミーというキャラクターへの違和感。でも戦わなきゃいけないという義務感。そして、そう戦っていながらも女は出て行ってしまうという疎外感。まさにグリーンデイが成功し、戦い続け、でもなんか取り残されてゆくというそういうビリー・ジョーの正直な心情が歌われているんじゃないかなぁと僕は思います。

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