ラジオFMのメモ

NHK-FMWorld Rock Nowでの渋谷陽一氏の解説で面白かったものをメモしてゆきます。

ダフト・パンク(Daft Punk)は何故売れるのか? その1

world rock now 20050318

 フランスのエレクトリックデュオ、ダフト・パンクの4年ぶりの作品からHuman After All。



 ダフト・パンクはフランス人二人組みのダンスユニットでありまして、1994年にニュー・ウェイヴというシングルでデビューしまして、ファーストアルバムの「Homework」のヒットによって全世界的なクラブミュージックシーンに衝撃的なデビューを果たしたというユニットです。今聞いていただいてもわかりますように、こういうエレクトリックダンスミュージックの中ではかなりマッタリ系でございまして、アナログ系でございますし、どこかマヌケといえばマヌケな空気感があって、それがすごく親しみやすいんですね。メロディーラインもすごくのんびりとしていまして、この辺が日本人のダンスのタイム感にあって、イギリスのハイパーなものや、アメリカのテクニカルで黒人のすごく複雑なビートみたいなものとは違う、すごくシンプルで分かりやすい、そんなにダンスミュージックに親しみがなくても入りやすい、しかしビデオクリップなどがその背景としてあるんですけれども、すごく批評性もあるし知性もあるし、音楽としても音数は少ないですけれどもそれなりに奥行きがある、その辺が彼らの魅力だったんですが、その辺の魅力をより一層きっちりだして、アナログ感もマッタリ感もメロディー感も強力に強めているこの作品は、かなり日本で受けるのではないだろうかと言う感じがします。続いてはロックファンにも親しみやすいロックビートのナンバーを聞いていただこうと思います。Robot Rock。



 こういうエレクトリックミュージックというのはそれぞれの音色が勝負で、実際の生音でなっているわけではないですから、エレクトリックな音をどれくらい微妙な音色として構成できるのかにものすごいエネルギーを使うんですけれども、このRobot Rockの音の作り方がよくて、思ったんですけれども、クラブミュージックというのはとりあえずデカイ音で聞いたら気持ちいいわけですけれども、このダフト・パンクというのはちっちゃい音でもでっかい音でもどっちでもいいなぁという、結構ラジオフレンドリーな音色でいいなぁみたいな感じがして、その辺にシンプルですけれども奥深い戦略性が感じられる気がしました。続いては「脳内洗浄」と直訳されてますけれども、この辺が英語が母国語でない日本人に近いなという感じがしました。The Brainwasher。

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