ラジオFMのメモ

NHK-FMWorld Rock Nowでの渋谷陽一氏の解説で面白かったものをメモしてゆきます。

ホットツナ(Hot Tuna)の6th「America's Choice」について

world rock now 19980320  

 ホット・ツナというのはですね、ジェファーソン・エアプレイン(Jefferson Airplane)というサンフランシスコのサイケデリックムーブメントを代表する、それこそグレイトフル・デッド (Grateful Dead) と並ぶ偉大なサイケデリックバンドだったわけですが、その中からJorma KaukonenとJack Casadyの二人がジェファーソン・エアプレインから独立して、わりとロックな佇まいというよりはもっとブルースというかフォークというかそういうような方向性をわりとクリアに打ち出した別ユニットを始めて、最終的にジェファーソン・エアプレインから脱退してしまうんですね。その後永遠ホット・ツナというのは活躍をはじめるんですけれども、活動していた当初は、私はジェファーソン・エアプレインは大変好きなバンドだったんですけれども、「全くブルースとか趣味の方向に走りやがって」みたいな勝手な解釈をしていて、バンドそのものは好きだったんですけれどもちょっと軟弱かなぁとおもっていたんですけれど、その後ジェファーソン・エアプレインはジェファーソン・スターシップ(Jefferson Starship)と名前を変えてとんでもないことになりまして、ジェファーソン・エアプレインだかジャーニー(Journey) だかわからない産業ロックバンドとしての道を突き進んで、街を築き上げてうんぬんみたいなやたら道徳的な曲(We Built This City)を作って大ヒットして、お前らそのへんのものを壊そうと歌ってたんじゃないのかよぉっと怒りを覚えたおぼえがあるのですが、そういうものと比較すると、ホット・ツナにいったJorma KaukonenとJack Casadyはわりと自分達の音楽性をクリアーに打ち出し、そして一貫性をもってやっていたそういう人たちだったのかなぁと改めて再認識したのであります。ここになってホット・ツナのCDがリイシューされたので、そういえばこういうバンドもいるんだよとみなさんにお聞かせするのもいいかなぁとおもってここでは紹介するのであります。Funky #7。



「ジェファーソン・エアプレインだかジャーニーだかわからない産業ロックバンドとしての道を突き進んで、街を築き上げてうんぬんみたいなやたら道徳的な曲」と散々な評価のジェファーソン・スターシップのWe Built this Cityです。



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