音楽のおべんきょうφ(.. )メモメモ

NHK-FMWorld Rock Nowでの渋谷陽一氏の解説で面白かったものをメモしてゆきます。

ベント・ファブリック(Bent Fabric)に学ぶ代理店仕事の音楽制作とは?

world rock now 20060303

 ベント・ファブリックでEverytime。

ベント・ファブリックはいま輸入盤シーンでは話題になっておりまして、彼のJukeboxというナンバーは結構いろいろなところでかかっています。どういう人かというとデンマークの81歳のジャズピアニストなんですよね。彼の40年ぶりのアルバムがこのJukeboxになります。彼のキャリアを振り返るとなんとグラミー賞を受賞しているという。それが第五回目のグラミー賞というのがすごいですけど。1962年に最優秀ロックンロールレコーディングという項目でグラミーを受賞している大変なベテランアーティストで、それがこのように突然日本の輸入盤シーンで大盛り上がりで、各国でJukeboxというナンバーが注目されていて本人もビックリという状況のようでございます。ベント・ファブリックというのはグラミー賞も受賞したAlley Catという1962年の大変なヒット曲を持っていて、それで今はデンマークのカルチャーセンターを周りながら年に30本40本のコンサートをいまだにやっているおじいさんなんですけれども、昔を知っているレコード会社のスタッフが来てもう一回グラミー賞を受賞したAlley Catの21世紀バージョンをやってみませんかという提案をうけて、じゃあやってみればという感じで、現実的にはご本人はこの企画にほとんど関与していないようでございまして、ライナーノーツによりますと、「このアルバムのほとんどの曲にボーカルがついているんですが、あなたはその人選にかかわっていないんですか」という質問に対して、「ああまったくかかわっていない」、「中には知ってる人もいたんじゃないんですか」という質問に対して、「全然しらない。エミーという女の子はドイツ人らしいね。あとはデンマークのシンガーらしいね。」、「彼らとスタジオで顔を合わせることもなかったんですか。」という質問に対しては、「まったくあっていないよ。全部コンピューターで作ったらしいよ」みたいな。このスタンスですね。要するにピアノのトラックだけを彼は提供して後は適当にやっておいてという感じで作ったのがこの作品のようですが、その割り切り方が勝因だと思います。話題のシングルナンバーを聞いていただきたいと思います。Jukebox。

 これは面白いいやとおもってCDを聞いたら面白いのはこの2曲だけだったなぁ、あとはなんかあれだなぁと思って、その後にライナーノーツを読んで要するに作家性がないわけですよ。本人はトラックを提供しているだけで、基本的にこのCDの作家はディレクターだと思うんですけれども、この企画を立てたレコード会社のディレクターの世界観とセンスやアイディアはすばらしかったと思うんですが、それが作家性があるわけでもないし、音楽的になにがしかの明確なメッセージがあるわけでもないし、私的にいうならば代理店仕事という感じのCDになっていて、アイディアはいいんだけどなぁみたいな感じがします。

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