音楽のおべんきょうφ(.. )メモメモ

NHK-FMWorld Rock Nowでの渋谷陽一氏の解説で面白かったものをメモしてゆきます。

モグワイ(Mogwai)は静寂と轟音を反復するワンパターンである説

world rock now 20060310

 グラスゴーの轟音バンドモグワイの新しい作品が発表されました。3年ぶりの新作になりますけれども彼らの場合は一つの文体みたいなものが完成されておりまして、その文体そのものがモグワイでありこのモグワイのスタイルがポストロックの象徴として語られていますけれども、3年ぶりの新作はどのような佇まいなのでありましょうか。いろいろなところで最高作と周りの人も本人達も言っているようでございますけれども、まずは一曲聞いてください。Travel Is Dangerous。


 モグワイの独特のスタイルであるドンドンと小さく始まってボガーンとなるこの静寂と轟音の反復で、あとはこのバリエーションでボワーといくのと急にドガッといくのといろいろあるんですけれども結局はドカッと行くんだろうみたいな感じで、これが轟音空間に身をおいていると確かに気持ちいいんですがだんだんこの反復に飽きてくるみたいな所があって、またこれかよと思っているところが私にはありますが、今回は今聞いていただいてもわかりますように、基本的なモグワイスタイルはありますが静寂と轟音の反復という彼ら自身の一種の発明ですし、シガーロスなんかと同じくポストロックスタイルの定型にだんだんなってきちゃいましたけれども、それだけではなくて自分達の新しいスタイルを模索しようとしておりまして、今の曲も非常にコンパクトな曲に彼ら自身の起承転結をきっちり入れていこうという試みがされております。続いて聞く曲もかなりユニークな試みでありまして、日本人のバンドの深川哲也さんという人のポエトリーリーディングが基本的な言葉の基調になっておりまして、それにモグワイが音をつけているという曲で、全編日本語であります。I Chose Horses。


 日本人にとってはすんなり入っていけるんですが向こうの人だとこの日本語の響きはどういう感じで入っていくんでしょうか。単純なオリエンタリズムなのかなぁ。エキゾティックな。その辺はよく分からないんですけれども、すごくユニークな試みであると思います。今回のモグワイは今までのモグワイスタイルから原典回帰でスタート時に持っていた一種のダイナミズムに立ち返ったというところがあります。これによってコンパクトな曲が増えてロックバンドとしてのダイナミズムも手に入れた、そういう新しい一歩を確実に歩み始めた、そういう手ごたえが僕には感じられます。でもやっぱりモグワイはこうでなければという王道なナンバーも入っております。We're No Here。

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