ラジオFMのメモ

NHK-FMWorld Rock Nowでの渋谷陽一氏の解説で面白かったものをメモしてゆきます。

ジョニ・ミッチェル(Joni Mitchell)の9th「Don Juan's Reckless Daughter」について

world rock now 20060721

 今回取り上げるのはジョニ・ミッチェルの「Don Juan's Reckless Daughter」。1977年に発表されました作品なんですが、私はジョニ・ミッチェルフリークでございまして大変尊敬して高く評価するすばらしいアーティストです。プリンス(Prince)が自分のフェイバリットアーティストとして3アーティストをあげたときに、ジョニ・ミッチェル、ブライアン・イーノ(Brian Eno)、レッド・ツェッペリン(Led Zeppelin)をあげて、なんだやっぱり音楽的才能がある人間って一緒なんだ嗜好性は、俺と一緒じゃんと、半分冗談ですけど、思った思い出があります。ジョニ・ミッチェルを自分のフェイバリットにあげるすぐれたアーティストはたくさんいます。The Circle GameやWoodstockなど非常にフォーキーなナンバーによって一般的には知られ女性を代表するフォークのシンガーソングライターとして知られているジョニ・ミッチェルですが、僕はジョニ・ミッチェルがすぐれているのは音楽的才能もそうだし、ボーカリストとしての天才的なセンス、そしてジャケットがどれもすばらしくて彼女は服もそうですしビジュアルコンセプトを作る、そうした意味でもロック界のトップクラスのセンスの持主だと思うし、そして音楽的なサウンドデザインの面においてもプリンス、あるいはそれ以上のセンスの持主だと思います。そういうジョニ・ミッチェルが自らのサウンドデザイナーとしての才能を一番発揮してピークにあったのが僕はこの「Don Juan's Reckless Daughter」、そしてその前の「Hejira」という二枚だと思います。この当時ジョニ・ミッチェルはもう亡くなってしまったんですかれども天才的なジャズベーシストのジャコ・パトリシアス(Jaco Pastorius)というアーティストと付き合っておりまして、彼の影響でバックバンドがなんとウェザー・リポート(Weather Report)という豪華絢爛なそういう布陣の中で音楽活動をしていて、ジャズ界の第一線のミュージシャンを彼女の世界観と彼女のサウンドデザインセンスにおいて実にうまく使っていて、すばらしい作品を作っていたんですよね。当時はアナログ盤で二枚組だったんですけれども、もう何度聞いたのかわからない、そういう私の愛してやまない作品なんですけれども、アルバムがはじまるOverture - Cotton Avenueのここがもういきなり山がくるという、7分近い曲なんですけれども二曲つづけて聞いてください。Overture - Cotton Avenue。



 当時のライブ映像も残っていてこれがまたすごいんですよ。これの再現が本当にできるのかではなく、これよりもっとハイテクにより洗練された感じでライブが展開していて、そこでのジャコを見るとこの人は長生きしないオーラを出していましたけれども、すごい刹那的なエネルギーがありました。もう一曲きいていただきたいと思います。Talk to Me。




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