ラジオFMのメモ

NHK-FMWorld Rock Nowでの渋谷陽一氏の解説で面白かったものをメモしてゆきます。

エイミー・マン(Aimee Mann)と過ごす孤独なクリスマス

world rock now 20061222

 エイミー・マンのすばらしいクリスマスソング集が発表されましたので、まずは一曲聴いてください。Whatever Happened To Christmas。



 この作品はクリスマスのスタンダードナンバーをエイミー・マンがカバーするという作品なんですけれども、非常にすばらしい作品だと思います。私はクリスマスシーズンがあんまり好きではありません。どちらかというと居心地が悪くなります。クリスマスというと幸せであることを脅迫されている、そんな感じがするんですよね。幸せでないとこの季節は生きていちゃいけないのかという幸せ脅迫症みたいな感じがして居心地が悪いです。世の中でクリスマスを本当にエンジョイできる人とそうでない人とどっちの数が多いのかというと、ひょっとすると後者の方が多いのではないのかなぁと思っている私にとって、このエイミー・マンはまさにすばらしい作品です。クリスマスの浮かれた季節に冷水を浴びさせて神経を逆なでするすばらしい作品なんですけれども、続いて聞くのがChristmastimeというナンバーでございます。こういう詞です。

 クリスマスがまたやってくる
 時は12月
 素敵な一年ではなかったこと
 あれやこれや計画を立てて
 いつでもひっきりなしに
 隣の人に喜んで挨拶することはできたわよね
 チャイムを鳴らして
 だってクリスマスの季節なんだから
 木には飾り物がいっぱい
 枝の先は金ぴかの紙で包んでしまいましょう
 あらゆる家が煌々と輝き
 みんな自分の連れ合いと一緒
 子ども達は雪遊び
 一人はソリに乗りもう一人は馬の上
 みんなの行かない道を進み続ける
 それこそがすばらしい序数
 あたなは今懸命になっている
 たぶんそこまで言い切れないにしても
 だから機敏な動きを
 あなたはすぐに止まるの
 クリスマスの季節にひとりぼっちで
 クリスマスがまたやってくる
 時は12月
 あなたは何を願ったの
 あなたが恐れていたのは何
 自分の行いを振り返って救世主を探し出すの
 宿木の下で
 あなたは知るべきよ
 それほど恥ずべきことでもないって
 クリスマスの夜に一人でいることは



 クリスマスに一人でいることはけっして恥ずかしくないという歌なんですが、続いてもクリスマスに一人でいる歌です。I'll Be Home For Christmasという曲なんですが、僕はこれは家にクリスマスの日は帰るという歌だと思っていたんですが、帰らないっていう歌なんですね。

 今夜私は愛してやまない場所で夢を見ている
 いつもよりずっと強く
 そこに戻るのはうんと遠い道のりだと分かっているけれども
 私はあなたに約束するわ
 クリスマスには家に帰るわ
 あてにしてくれて大丈夫
 雪と宿木そして木の上にプレゼントをどうぞ
 クリスマスイブに私がいるのは
 愛の光がキラキラ輝く場所
 クリスマスには家に帰るわ
 たとえ夢の中だけでも



 こうやってクリスマスソングを聴いていると、決してクリスマスは楽しいというクリスマスソングだけではなく、今聞いていただいた曲も結構有名な曲ですけれども、クリスマスに不幸を自分自身の中で確認してしまうというそういう歌も結構多いんですよね。それがクリスマスソングのせつなさになっていています。次にスタンダードナンバーを聞こうと思ってWinter Wonderlandというこれも有名な曲ですけれども、これをかけようと思ったらこれもすごい歌なんですね。不倫の歌なのかよく分からないんですけれども、誰かに私達結婚してるのと聞かれたらしてないわと答えるのよとそういうナンバーで、なんか謎の歌だなぁと思ってうちの英語スタッフに聞いてみたら、これは不倫の歌とも読めるし、ゲイの歌とも読めるし、アメリカ人のサイトに行ったらWinter Wonderlandってみんな知ってるけれどもよくよく聞いたらヘンな歌よねぇというブログがあったりと、すごくストレンジなクリスマスソングのようであります。


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