音楽のおべんきょうφ(.. )メモメモ

NHK-FMWorld Rock Nowでの渋谷陽一氏の解説で面白かったものをメモしてゆきます。

フリート・フォクシーズ (Fleet Foxes) は21世紀のバッファロー・スプリングフィールド(Buffalo Springfield)である説

20090410 

 フリート・フォクシーズでHe Doesn't Know Why。

 

  すごいですね。彼らは2006年に結成されたシアトル出身の五人組なんですけれども、平均年齢23歳。聞いていただいたのが日本でのデビュー盤になるんですけれども、もはや歴史的名盤を聞きましょうみたいなそういう風格を感じさせるアルバムであります。このワールドロックナウ。常に新しいロックシーンの動向をどこよりもはやくチェックして皆さんにお伝えしている番組としてはかなり前にニューヨーク情報で今アメリカでもっとも話題になり、2008年の最大の注目新人はフリート・フォクシーズだろうというリポートをお伝えし、全世界的にこのフリート・フォクシーズというのは圧倒的な支持と評価と人気を獲得して、まさに今のロックシーンの話題の中心にいるようなバンドにまで成長しております。そこから遅れること日本のシーンとしては1年とは言いませんけど、半年ほどたって日本でもリリースされて、当然のこといろいろなところで話題になっております。アルバムはこのナンバーからはじまるんですけれども、いきなり一曲目からすごいんですけれどもSun It Rises。


 ものすごいスキルと才能を感じさせてくれるバンドなんですが、聞いていただいたように所謂世間で言われるところのネオフォークと言われるものでございまして、今非常にすぐれたバンドというのはこの音楽スタイルに向かっている傾向があります。ありとあらゆる、それこそロックからフォークからゴスペルからといった一連の音楽的要素を雑多に盛り込みながらもアコースティックなテイストの下に、そしてフォーキーでありながらどこかサイケであったりというような音作りです。ボーカルの異常に深いエコー感もこうしたバンドの特徴でありまして、そういったものを全部取り込みながらも彼らの場合は独自のハーモニーと、そしてなによりもメロディーメーカーとしての才能が群を抜いておりまして、出てきてファンもビックリ、そしてなによりも評論家ロックジャーナリズムが「これだ」という食いつき方で、誰もが注目しているバンドでございます。このデビューアルバムで実力を十二分に発揮し、そしてライブがいいらしいですね。Your Protector。

  

 本当にすごいバンドだと思います。ただ僕自身もこれが話題になり一種のフォーク回帰みたいな言われ方をした時に、なんか業界うけ評論家うけをめざしたしゃらくさいバンドなんじゃないのという先入観があったんですが、聞いてビックリという感じであります。え、アーケイド・ファイアーにしてもアニマルコレクティブのようなネオフォーク系のものやサイケ的な音作りをしたバンドというのは非常に多くなってきているんですが、特にこのフリート・フォクシーズなんかは自分達自身はなにがしか意図してこういう音を作り、そして時代を代弁し、センセーショナルな話題をまいていこうなんてことは思ってないと思うんですよね。自分達のマイペースでこの音を鳴らしたんですが、才能とは恐ろしいもので、僕なんかはこれを聞いたときに予想もしない時代の音だったわけですね。でもこれを聞いたときに俺が聞きたいのはこういう音だったんだなぁと思わせる、自分自身も気づいていなかった2008年2009年という時代の中、そしてロックの流れの中、そして一種の空気感というのを全部代表して、自然にいまなるべき音を鳴らしているというマジックがこのフリート・フォクシーズに代表されるバンドにあるんですね。それが時代の音として鳴っていることがすごい。Blue Ridge Mountains。

 

 このフリート・フォクシーズを聞いてアメリカでも21世紀のクロスビー・スティルス・ナッシュ&ヤング(Crosby, Stills, Nash & Young)と呼ばれているようでございますが、ロックを聴いて500年。その歴史の中に生きている渋谷陽一としては、「なんだこれ、バッファロー・スプリングフィールドじゃないか」と思ったわけです。そう思ったおっさんロックファンも多いと思いますが、言うまでもなく二ール・ヤングやスティーブン・スティルスを中心にウエストコーストシーンの歴史的なバンド、伝説のロックバンド、神のようにあがめられているバンドでありますが、彼らが作り出した音と非常によく似ていて、この辺についてはアメリカでは多く言及されているわけですが、どれくらい似ているのかについてはやっぱり聞くしかないので、バッファロー・スプリングフィールド・アゲイン(Buffalo Springfield Again)という彼らの二枚目、1967年発表で今から41年前にこういう音が鳴っていたという事実にみなさんに驚いてもらおうと思います。Expecting to Fly。

 

 ビックリしたでしょう。私が威張ることなないんですけれどもね。この曲を作って演奏したのは二ール・ヤングさんなんですけれども、41年前にこれが鳴っていたという。音の作り方から曲の構成から、いったん終わってまたはじまる感じがまんまですね。影響をまんまうけて、それを衒うことなくまんま自分達の音に反映させている感じがしますけれども、時代はめぐるコーナーでございました。

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