ラジオFMのメモ

NHK-FMWorld Rock Nowでの渋谷陽一氏の解説で面白かったものをメモしてゆきます。

ビートルズ(The Beatles)のデビュー曲「Love Me Do」に学ぶ、デビュー曲でミュージシャンのその後を判断するのは難しい説

20090424

 小説家の場合処女作にすべてがあるというようないわれ方をしますが、ミュージシャンにとってデビューナンバーはどのような意味があるのか。ケイト・ブッシュ(Kate Bush)の「嵐が丘」のようにデビュー曲にして頂点を究めているような曲もありますが、ビートルズの「Love Me Do」を聞いてこの後このバンドが10年、20年、30年、50年、そして100年ポップミュージックの古典として、そしてすべての歴史を変え、ある意味世界的な文化さえ変えてしまうというそういうものになると予感する人間はきっと誰もいなかったでしょうね。本当に音楽評論家って大変なんですよ。最初の一曲である程度を判断しないといけないから。私は佐野元春のデビューアルバムを聞いてアーティストよりプロデューサーになったほうがいいんじゃないでしょうかといって、一生負い目を負ってしまったという過去があるんですけれども、あまりにもの恥に本人の前でも何かと言うという、そうしないと引っ込みがつかないぞというような赤っ恥をかいたことがありますけれども、このビートルズのデビューナンバーもその後のビートルズを予見させることはなく、ビートルズというのはイギリス中のありとあらゆるレコード会社のオーディションに落ち続け、こんなバンドはどうしょうもないということをありとあらゆるところで言われて、にっちもさっちも行かなくなってブライアン・エプスタイン(Brian Epstein)に拾われたという有名なストーリーがありますけれども、デビュー曲で判断するのは大変なんですよ。




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