ラジオFMのメモ

NHK-FMWorld Rock Nowでの渋谷陽一氏の解説で面白かったものをメモしてゆきます。

ヤー・ヤー・ヤーズ(Yeah Yeah Yeahs)の魅力はニック・ジナー(Nick Zinner)のギターである説

20090418

 ヤー・ヤー・ヤーズでHeads Will Roll。



 とにかくシンセ主体のえらいダンスなマインドが満載されたヤー・ヤー・ヤーズの新作でございます。前作から3年。前のアルバムがあまりいい状態で作られなくて、でも世間の評価は高く、セールスも高く、でもバンドの状態はかなり個々のメンバーがバラバラになっていて、はたしてバンドそのものがこのまま続いていくのだろうかという状態だったんですけれども、ニューヨーク情報の中村さんがライブでカレンが「バンドってやっていくのは大変なのよねぇ」という発言を聞いて、どうなるのかなこのバンドと思ったといってましたけれども、そんな状態だったんですね。ところが、ツアーを一生懸命やるうちにだんだんバンドの結束が固まってきました、今度の作品はもう一度バンドが結束して、いいモードでアルバムが作られた。それはもう今の曲を聞いてもわかりますように、かなりタイトでアッパーでポップで、下世話な表現ですけれども売れ線の音がつまっております。そして曲調は、カレンがニックに「今回はギターを弾かずにシンセを弾いてよ」みたいな、もともとはニックが自分でシンセを買ってきて一曲弾いたらそれをきいた可憐が「これいいじゃん」という、もともとはニック発のアイディアだったようでございますけれども、とりあえずはシンセ主体のサウンドになっていれ、これはこれで今までのヤー・ヤー・ヤーズと違うユニークなテイストなんですが、デビュー当時から私はこのバンドが好きでして、ベースレスのユニークなスタイルとカレンのキャッチーなルックスとキャラクター、そうしたものがこのバンドの魅力なんですが、私自身が一番好きだったのはニックのこのわけのわからない、テクニックはあるんだけど多くを弾かないすばらしいギター。これがこのバンドの魅力だと思っているんで、なんでシンセなのかなぁというのが正直な戸惑いで、きっと僕と同じ戸惑いを感じるヤー・ヤー・ヤーズファンは多いと思うんですけれどもね。そんな人たちにはこのような曲が一瞬の安らぎになると思います。まさにニックの魅力がわりときっちり出ている曲だと思います。Shame and Fortune。



 やっぱりヤー・ヤー・ヤーズの魅力はこれでしょうという印象を私は持つんですけれども、あんまりこういう曲は多くありません。でもだからと言ってつまらないかというとそうではなく、別の魅力に溢れている作品なんですけれども、ただいまの曲もギターに聞こえる部分のかなりはシンセなんじゃないのかなぁと思うんですけれども、こんなにギターっぽくシンセを弾くのなら最初からギターを弾けばいいんじゃないかという気もしないでもないんですが、今回のヤー・ヤー・ヤーズのコンセプトはそういう所であり、バンド自身はどんどん先に進んでいるなという手ごたえはあります。Hysteric。



 デビュー当時からはかなり飛距離があり、でもすばらしナンバーだと思います。この先このバンドはどこに行くのかは全くわからないという。でもニックのギターは欲しいみたいな。いろいろ大変ですよね、バンドは。ファンがいろいろな思いいれをもっていていちいち対応していかなければならないので。


Comment

コメントする

名前
 
  絵文字
 
 
記事検索
スポンサーサイト
スポンサーサイト
アクセスカウンター
  • 今日:
  • 昨日:
  • 累計:

プライバシーポリシー
ラジオFMのメモ