音楽のおべんきょうφ(.. )メモメモ

NHK-FMWorld Rock Nowでの渋谷陽一氏の解説で面白かったものをメモしてゆきます。

80年代のニール・ヤング(Neil Young)は混乱をしていた説

20110715

 1980年代にニール・ヤングがやったライブツアーのライブアルバムが発表されました。ニール・ヤングの80年代は非常に混乱していた時代で、ファンはこの時期のニール・ヤングはレコード会社や時代と戦いながらもものすごくアグレッシブな活動をしていたことを知っているのですが、ファンではない人にとってはこの時期のニール・ヤングはわけの分からない人になってしまったなぁという印象のある時代であります。実は私も偉そうなことはいえなくて、この80年代のニール・ヤングはTransとかわけの分からないニューウェイブに強い影響を受けた実験的な作品が出ていて、このおっさん変わっているわみていな印象を持っていたんですけれども、それ以外はなんだかカントリーをやっていたよなみたいな、そういう大まかな印象があって、正直そんなちゃんとした理解がある聞き手ではありませんでした。今回の作品のライナーノーツを読んで、私のような聞き手がいかにニール・ヤングを疎外していたのかがよく分かったのですが、そういうTransのようなアグレッシブなニューウェイブの影響をうけた大胆な作品を作っていたと同時に、80年代のニール・ヤングはカントリー&ウエスタンに強く魅かれ、そういう作品をたくさん作っていたんですね。で、そういう作品を作って発表しようとすると、レコード会社からそれをやめてくれと。ちゃんとニール・ヤングの本来的な作品を作って欲しいということで、彼の作ったカントリー&ウエスタン的なサウンドを拒否したわけですね。そこでニール・ヤングは分かったよということで、ニューウェイブ的なものやEverybody's Rockinというロカビリー丸出しのそういう作品を作ったんですが、何をやってもあたらなかったと。そういう時代にレコード会社から「持ち味を出していないアルバムばかりを作り、得るべき収益を得られなかったので300万ドル支払え」として告訴をされてしまいました。ぶち切れたニール・ヤングはカントリー&ウエスタンを一緒にやっていた仲間達である「International Harvesters」というバンドを率いて何年にもわたるツアーをやるわけですよ。自分自身はこの路線で行くのだということで、強い彼自身の信念に基づく活動期間が80年代にあるわけですけれども、それがなかなかファンには届かなかったわけです。しかし、ここにきて、いまやニール・ヤングは神のような存在となったわけですけれども、あの時代に自分が何をやっていたのかということをもういっぺんみんなに聞かせてやろうというのか、自分の中で整理したいのか、「Treasure 」という作品をライブアルバムとして発表しました。当時、曲をたくさん作っていたんですがアルバムを出せないということで未発表曲もたくさん入っていて、このアルバムは一種の新作に近いものがあります。まずはアルバムのオープニングナンバーで、これも未発表曲ですが聴いてください。Amber Jean。


 
 この作品はこの時代の自分自身の足跡を確認するということで出されているんでしょうけれども、レコード会社との対立もあったのでしょうが、ファンの熱い支持があったのかというとやはりセールス的には厳しかった。まさにニール・ヤングとしては厳しい時代を過ごしていたんですけれども、そういうなかなか認められない、いろいろな批判があるときにニール・ヤングは自分のことをどういう風に言ったのかというと、

  常軌を逸していると言われてもかまわない。それでも一貫性は保っている。一貫して常軌を外しているんだからね。

 かっこいい。でも無茶苦茶なことをやっているのではなくて、彼自身はポップミュージックの王道を、そして自分自身がよかれと思い、ファンによいポップミュージックを届けたいという思い、それは一貫してあるわけでございましてどんどん聞いていこうと思います。Flying on the Ground Is Wrong。

 

 アルバムはGrey Ridersという曲で閉じられるわけですが、これがまたすごいんですよ。カントリー&ウエスタンこそロックだという、ひれ伏したくなるようなすごいライブパフォーマンスを聞いていただこうと思います。Grey Riders。


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