20111223
渋谷陽一「すごくいいライナーノーツを伊藤政則さんがお書きになっておりましたけれども、その中でもともとはルー・リードの曲をメタリカがカバーするつもりだったって書かれておりましたけれども、そこからオリジナルへ行ったということはかなりの大プロジェクトだったんですね。」
伊藤政則「ルー・リードも自分の未発表や出していたものをメタリカにやらせたらどうかなと思ったんだけれども、メタリカなら面白いんじゃないかってことで歌詞をルー・リードがメタリカに渡したんだって。一応こういう感じのイメージということでルー・リードは音も渡したんだけれども、これがキーも何もない雰囲気だけのもので、これをメタリカが音楽にしていくのが大変だったらしいよ。しかも、全然関係ないところからインスパイアーされて作ったと。だから、ジャムで作ったんで20分くらいの曲もあるんだよね。」
渋谷「メタリカのメンバーはレコーディング中に泣いたと。」
伊藤「多分、メタリカはこういう歌詞を作ったことがないんだね。それとすごく人間の内面をえぐっているので、メンバーの中にはご家族を亡くした方がいて、それで思わず感情移入してレコーディングの時にちょっと休憩しようと言うときに、キッチンにいって思わず泣いてしまったと。」
YoutubeもAmazonでもこの作品は賛否両論という感じです。個人的にはかっこいいアルバムだと思いましたが、メタリカのファンにはあまり評判がよくないようです。2013年にルー・リードが亡くなったので、ルー・リード最後の作品に結果的になってしまいましたが、その作品が賛否両論といのはある意味ルー・リードらしいかもしれません。