20121123
1、グリーン・デイ三部作
グリーン・デイでStop When the Red Lights Flash。
みなさんご存知のように今グリーン・デイは絶賛三部作を立て続けにリリースしている最中でありまして、前作のUno!が9月26日にリリースされまして、いま聞いていただきました最新作Dos!がそれから約2ヶ月後の11月16日、そしてその次のTre!が1月16日に出るということで、すごいですよね。このガッチリとしたフルアルバムが次から次へと二ヶ月のインターバルで発表し続けるグリーンデイと言うところであります。ビリー・ジョー自身がこの三部作の内容を、一作目Uno!は青春時代、二作目Dos!はセックス・ドラック・ロックンロール、そして三作目のTre!はパーティーの翌朝の自己反省という位置づけをしているようでありまして、別に狙って作ったわけではないんでしょうけれども、大量の曲ができてそれを仕分けしているうちにこういう風に分けるといいんじゃないかということになったようであります。まさにそういうテーマに則った、彼ら流に言うところのロックンロールパーティーがこの二作目のDos!に凝縮されているわけでございます。その中から当然のようにご機嫌なナンバーを聞いていただこうと思います。Stray Heart。
2、なぜ人はパーティーを必要とするのか?
今回のアルバムはいわゆるパーティーロックンロールみたいなものが一つのテーマとなっているんですが、ただグリーン・デイのパーティーはただ単にみんなご機嫌で楽しいぜっていうものではないことは、この番組を聞いている方は容易に分かると思います。なぜ人はパーティーを必要とするのかというと、日常が幸せではないから一瞬の刹那な喜びに走るという側面もあると思います。ロックンロールパーティーにはそういう側面があり、そして三作目はパーティーの後の自己反省になるようですけれども、今回のアルバムの中にもパーティー自身が持っている暗さ、重さみたいなものが的確に表現されていて、我々は何故パーティーの喧騒の中に身をおかないと日常のやるせなさをやりすごすことができないのか、そんな思いがすごく表現されています。そこがやはりすごいところであるし、だからこそロックンロールアルバムになっているわけですけれども、続いてはグリーン・デイお得意のミディアムナンバーを聞くんですけれども、Wild Oneという曲で、この曲は一人の女の子がテーマになっていて、自分にとってのWild Oneの女の子、それはただ単に幸せではなくて、心に闇を持っているということが歌われております。Wild One。