音楽のおべんきょうφ(.. )メモメモ

NHK-FMWorld Rock Nowでの渋谷陽一氏の解説で面白かったものをメモしてゆきます。

アーケイド・ファイア(Arcade Fire)に学ぶ、リズムこそが普遍的なコミュニケーションの手段である説

20131115

 アーケイド・ファイアでReflektor。

 

 この曲はスタジオにいたデヴィッド・ボウイが、この曲をはやくやらないんだったら俺が全部パクるぞって冗談でいったら、気に入ってくれたんでしょうね、そしたらメンバーがそれならこの曲に参加してくださいよ言ったら、デヴィッド・ボウイが後半のコーラスを歌っていますけれども、参加してくれたっていう曲であります。アーケイド・ファイアにとっては3年ぶりの2枚組という今日のロックシーンにとってはユニークなスタイルでこの作品は発表されたわけですけれども、前作がグラミーで最高賞をとり、ブリット・アワードでも賞をとり、その年もっとも代表するアルバムとして評価され、僕自身もあのアルバムにはものすごく興奮して、この番組でも特集しましたし、いつか原稿に書こうと思っているんですけれども、アーケイド・ファイアによってロックが従来もっていた世界の全体性を獲得するという、それこそ幸福なビートルズやストーンズの時代のそういうようなものが今は逆に困難になっていった時に、まったく別の角度から世界の全体性を獲得したすごいアルバムだと僕は思っているわけですよね。つまり、あのアルバムのパート2やパート3を作っただけでもより一層自分たちのポジションを固めることは可能であったんですけれども、また次のところへ進んでいったという、今回もものすごく意欲的な作品になっております。どの曲も長大な曲が多いんですけれども、じっくり聞いていきたいと思います。Porno。

 

 前作の「The Suburbs」は大成功をおさめ、評価も人気も彼らにとって最高のポジションを獲得することになったんですけれども、その後バンドはハイチに行くんですよね。ハイチで大きな災害があってそれのチャリティーを行っているんですけれども、中心メンバーのウェインの奥さんのご両親がハイチ出身ということで行ったんですけれども、そこでのライブ体験というものが今回のアルバムにものすごい影響を与えていて、ウェイン自身がBBCのインタビューで語ったことがライナーノーツに書かれているんですけれども、「ビートルズもローリング・ストーンズも知らないハイチの人たちの前で演奏したことが、僕らにとってパワフルな体験となった。純粋にリズムだけで人との結びつきを見出そうとしたから」という発言があって、まさにこれがこのアルバムのすべてを語っていると言ってもいいかもしれません。つまり、音楽がどう人と結びついていくのか。ポップミュージックがポップであることの普遍性。それは美しいメロディーであったり、言葉としてのすばらしさであったり、そういうのも当然あるんですけれども、ロックっていうフォーマットそのものが単純に通用しないところに行ってどう人とつながっていくのか。それはリズムだったのではないのかと。そこに前衛性があったとしても巨大な普遍性があるのではないのかと。そんなアーケイド・ファイアの試みがこのアルバムには込められていて、すごい作品になってしまったなぁと。そのある意味このアルバムの中で僕的には最高のグルーブを獲得していると思われるナンバーが次の曲なんですけれども、聞いていただこと思います。Afterlife。

 

 ごく少数の人しか日本でアーケイド・ファイアのライブを見れてないということはすごく残念で、本当に楽しいグルーブのある意味笑えるようなライブなんですけれども、このアルバム以降のライブはどんだけすごいことになっているんだろうと、是非来日公演を実現してほしいと思います。

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