音楽のおべんきょうφ(.. )メモメモ

NHK-FMWorld Rock Nowでの渋谷陽一氏の解説で面白かったものをメモしてゆきます。

ジミー・ペイジ(Jimmy Page)、ついにリマスター盤でロバート・プラント(Robert Plant)のボーカルをカットする

20140613

1、「LED ZEPPELINI」から学ぶ、1969年の空気感とは?

 レッド・ツェッペリンでGood Times Bad TimesとCommunication Breakdown。

 

 レッド・ツェッペリンのリマスターがこれから続々と登場するわけですけれども、その第一弾として「LED ZEPPELINI」「LED ZEPPELINII」「Led Zeppelin III」が発表されまして、一枚は完全なスタジオアルバムのリマスター盤、それにコンパニオンディスクとして一枚別ディスクがつくんですけれども、それぞれアルバムごとに趣向が変わっているんですけれども、この「LED ZEPPELINI」には1969年、デビューして早々のパリでのライブ音源が入っているんですけれども、すごいですねぇ。きっとまだファーストアルバムしか出ていなかった時代だと思うんですけれども、本当に初期の生々しい、グランジにも聞こえるし、パンクにも聞こえるし、当然ハードロックにも聞こえるし、そしてピクシーズみたいな部分もあって、当時からレッド・ツェッペリンは異様なロックバンドであったことがすごくリアルに伝わってくる音源ですけれども、Good Times Bad TimesにCommunication Breakdownをくっつける荒業はこの1969年のツアーだけの荒業だったようでございまして、なんでこんなことをやったのかはよくわからないですけれども、Good Times Bad Timesがもったいないだろうという気もしないでもないですけれども、でも今聞くとこの乱暴なつなげ方、当時はファーストアルバムだけでファーストアルバムのアッパーなロックナンバーはGood Times Bad TimesとCommunication Breakdownだけなので、それをつなげてどうするんだという気もしないでもないですが、前にレッド・ツェッペリンの初期のライブDVDがあって、それを見ると昔は椅子があって座ってツェッペリンのライブを見てたりするんですよね。私も彼らの最初の来日で座って見た記憶があるんですけれども、お客さんのテンションはこのテンションなんですけれどもやっていることはこの凄まじいテンションという、まさに1969年ならではのいろいろな音、そして空気感、そんなものが凝縮された非常にすばらしいディスクが一枚余計につくわけでありますけれども、その中からGood Times Bad TimesとCommunication Breakdownを聞いていただきました。

2、「LED ZEPPELINII」から学ぶ、リマスターとは何か?
 
 レッド・ツェッペリンのリマスターシリーズといって一時間まるまる使って一か月くらいやりたい所でありますけれども、そんなことをやっていると視聴者がいなくなってしまいますので、一枚につき一曲ずつピックアップしていこうと思うんですけれども、続いてセカンドアルバム「LED ZEPPELINII」のリマスター盤から聞いていただくのは、もともとのスタジオ盤をリマスターした音源でございます。一曲目のWhole Lotta Love。ジミー・ペイジにインタビューしたときに「このWhole Lotta Loveは、本当に斬新な音作りになっていてまるで新曲みたいですよねぇ。」ってここまで言うかなぁというくらいちょっとおだてたんですけれども、ジミー・ペイジがものすごく喜んで「そうだろ。そうだろ。俺も手ごたえがあるんだよ。」ってジミー・ペイジ自身も言っていましたけれども、いわゆるリマスターという行為が昔のアナログのある意味いろいろと限界のある音源を今のデジタル技術によってすごくいい音にするって誤解されていますけれども、それではつまらないわけで、ちょととビートルズのリマスターってそういう性格があって、僕的にはもうちょっとこうした方がいいのになぁって思う所があったのですが、このツェッペリンの場合はもともとのオリジナルがものすごくいいのは当たり前で、今リマスターをするということは今の技術で2014年という時代のいろいろな音楽的な蓄積や時代の空気感をいれてもういっぺんもともとの音源に対して批評的にアプローチするということが僕はリマスターの本来的な有り様だと思うんですけれども、それに対してジミー・ペイジはまさにそういうリマスターを作り上げてくれたわけでございます。その典型的なナンバーでを聞いていただきたいと思います。Whole Lotta Love。

 新曲といったら言い過ぎかもしれませんけれども、かなりオリジナルを変えてジミー・ペイジなりに2014年の時代性を大胆に取り入れたリマスターだったと思います。

3、「Led Zeppelin III」から再検証する、レッド・ツェッペリンはインストバンド説 

 参考) レズ・ツェッペリン(Lez Zeppelin)に学ぶレッド・ツェッペリン(Led Zeppelin)はインストバンドである説
 
 今回はサードアルバムまでのリマスター盤が発表されるわけであります。三枚目は何を聞くのかというと、これはおまけの方のディスクから一曲聞こうと思うんですけれども、これをやってしまうのかというトラックが入っているんですけれども、Friends。もともとオリジナルの二曲目に入っているすばらしいナンバーでありますけれども、なんとこれのボーカル抜きのトラックがはいっております。結構このコンパニオンディスクの中にはボーカル抜きトラックが入っているんですけれども、これをやってしまうのかというなかなかすごいですね。ジミー・ペイジも。ロックは歌ものですからボーカルが重要な役割を担っていると同時に、ツェッペリンというのはその中でも器楽的な、インストが重要な役割を果たすロックバンドでありまして、毎回言いますけれども、曲の三分の一くらい延々とインストが続いていてようやく歌が出てくるというそういう曲がいっぱいあって、ライブを見ているとロバート・プラントは暇そうだなぁという局面があって、それがなかなか再結成に至らないロバート・プラント自身も複雑な心境があるという、そういうバンドとしての構造を持つという話を何度もしましたけれども、なんとそうか、ついにボーカルを抜いてしまったかと、そういうトラックが今回のリマスター盤のコンパニオンディスクの中には何曲か入っているんですけれども、その中でFriends。これも器楽的要素の高い楽曲なんですけれども、果たしてボーカルを抜いてしまうと全然曲が違うなぁと思うのか、ボーカル抜いても成立しちゃってるなぁと思うのか、それは聞いて皆さんがご判断してください。Friends。

 ツェッペリンがどれだけ器楽的要素を持ったバンドであるのかが余すところなく分かる、そんなボーカル抜きバージョンでございました。こういうことをやることによってツェッペリンの再結成がどんどんのびていくのではないのかと、そういうことが心配で心配で。
 

Comment

コメントする

名前
URL
 
  絵文字
 
 
記事検索
スポンサーサイト
スポンサーサイト
アクセスカウンター
  • 今日:
  • 昨日:
  • 累計:

音楽のおべんきょうφ(.. )メモメモ