ラジオFMのメモ

NHK-FMWorld Rock Nowでの渋谷陽一氏の解説で面白かったものをメモしてゆきます。

スリップノット (Slipknot)、オリコンのアルバムチャートでナンバーワンをとる

20141107 

 スリップノットの新しいアルバム。前作から6年の期間が経過してしまいました。なぜこの6年の期間が経過してしまったのかは一曲聞いた後にお話ししたいと思いますけれども、レコード会社がつけた帯の文字の中に、今ここにスリップノット復活するっていう言葉がありますけれども、6年のインターバルというよりもファンにとっては復活してようやく新しい作品を出してくれたなぁというそういう作品かもしれません。Nomadic。



 この6年のインターバルがどうして生じてしまったのかというと、ポール・グレイの死とジョーイ・ジョーディソンの脱退というスリップノットにおける中心的なメンバーであり、そして中心的なソングライターである二人がいなくなってしまったということのものすごい壁を乗り越えないとこのアルバムは作ることができなかったわけで、果たしてそれは可能なのだろうか、すごく困難ではないのだろうかという、ファンもすごく心配したし、バンドのメンバー自身もその壁の大きさを絶対に強く感じたと思います。ところが6年のインターバルを持って発表されたこの作品はものすごく力強いエネルギーに満ちた作品で、本国アメリカで一位になったということもありますが、なんと日本のアルバムチャートで洋楽としては珍しくアルバムチャートナンバーワンを獲得するという、日本のロックファンにおいても待望の作品になったわけであります。ジョーイに関しては俺は脱退していないというメッセージがありその詳細についていろいろなコメントが出るということになっていますけれども、果たしてどうなるのか、その辺はこれからの推移を待ちたいと思います。ただ本当に力強いエネルギーに満ちた、それこそナンバーワンをとったことからも分かるようにロックファンにとって待たれた作品になりました。The Devil in I。

 

 今作は日本においても全世界的にも熱く迎えられたわけですけれども、二曲聞いていただいてスリップノットをずっと聞いている方は気づいたと思うんですけれども、これまでよりもよりメロディアスになったと思います。いわゆるヘビーロックファンのみならず多くの音楽ファン、ロックファンに受け入れられるようなそういう音作りになっている、ヘビーロック的なサウンドデザインは変わっていないですけれども、メロディーやリフなどに非常に開かれた要素が強まっている気がします。メンバー自身がちょっとポップなことをやるとなんかすっかり甘くなってしまったよみたいなことを言われるけれど、そんなことは大きな間違えだ、俺たちは全然信念は曲がっていないしまっすぐヘビーロックを追及しているんだと言っているんですけれども、本当にその通りだと思います。基本的な構造は変わっていないんですけれども、ある意味自分たちの音楽に対する追及度をあげてきている、そんな感じがします。その手ごたえはスリップノットがより新しい次元に進んでいると僕は解釈したいと思います。ヘビーロックシーンにおいてすごく重要な役割を持つスリップノットが、ヘビーロックシーン全体を股にかけて引っ張っていく、そういう作品にもなっている、そんな感じがします。Killpop。

  


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