音楽のおべんきょうφ(.. )メモメモ

NHK-FMWorld Rock Nowでの渋谷陽一氏の解説で面白かったものをメモしてゆきます。

ブラックミュージックシーンの革命家、メアリー・J. ブライジ(Mary Jane Blige)

20141205 

 メアリー・J. ブライジの新しいアルバム「The London Sessions」を紹介したいと思います。タイトル通りメアリー・J. ブライジがディスクロージャー(Disclosure)やエミリー・サンデー(Emeli Sande)やサム・スミス(Sam Smith)といったいわゆるイギリスのダンスミュージック、R&Bシーンのアーティストとコラボした作品で、かなり珍しいですよね。本当にアメリカのメインストリームの最前線、それこそある意味ナンバーワンと言われるアーティストが、そういう人たちの影響をうけながら独自の形でダンスミュージックやR&Bを先端的な形で作ってきたイギリスのアーティストと合体して作品を作るというのは本当に珍しいと思うので、果たしてどういうものとなったの聞いていこうと思います。まずはメアリー・J. ブライジがディスクロージャーと一緒にやったナンバーを聞いてください。Follow。

 

 実はこのアルバムはすごく大きな意味を持つアルバムです。メアリー・J. ブライジは僕はものすごく好きなアーティストでずっと追いかけてきていて素晴らしいと思うんですけれども、彼女の場合は常にクイーン・オブ・ヒップホップ・ソウルという言われ方をしていて、ヒップホップ的な価値観やソウルミュージックの王道な文脈から、そういうものを全部統一するすばらしいアーティストとして本当にここ20年間ブラックミュージックシーンの女性アーティストとしては最先端を走ってきているわけです。ただここにきて彼女自身の勢いが一時期よりは落ちてきているのは、本人もファンも周りも認めざるをえないところで、彼女自身のアーティストとしてのポテンシャルが落ちてきているというのではなく、いろいろなブラックミュージックの状況等々、そして彼女自身が持ってきたいままでの在り方、彼女は本当に革命家だったわけですね。ブラックミュージックシーンにおいて。それまでの女性アーティストの市場からも求められる女性アーティストの在り方、あるいは男性の目線から求められる女性アーティストの在り方、そういうものを全部否定して、今ある一人の黒人の女性がどうリアルな人生を歩み、そしてリアルな歌詞で、リアルな存在感において、リアルな歌を歌うのかということを、ヒップホップの価値観と非常によく似ているんですけれども、それをソウルミュージックの中において確立したすばらしいアーティストで、それによってたくさんのフォロアーを生み、神格化された存在であり、そしてセールスにおいても作品のクオリティーにおいても本当にトップを走ってきたんですけれども、そのスタンスは変わらないんですけれども、いろいろな時代の変化の中で、彼女自身の私生活に厳しいことがあったりして、最近は女優業で一生懸命働いたりして、決して20年前の彼女と同じ立ち位置ではなくなってきている。そこの彼女にとって、もういっぺんリアルとな何かということを再構成する上で、このイギリスのミュージシャン達とのコラボはものすごく意味があったんですよね。今の曲もすごくモダンで素敵なんですけれども、それよりもなによりも彼女の歌がもういっぺんリアルになったということが、このアルバムの大きな意味だと思います。アルバムのオープニングナンバーを聞いていただこうと思うんですけれども、こんな歌詞です。Therapy。

  誰か自分を変える手助けをして
  だって私は被害者
  自分の声さえも嫌いで落ち込みたくなる
  そしてあなたを息苦しくさせている
  週末まで辛い気持ちですごすわけにはいかない
  ずっと聞いてきた
  あなたも苦い思いをしてきた
  セラピーをうけられるセラピーをうけられるのに
  一日二回セラピーに通えるのに

 

 すばらしいですよね。この曲が一曲目で続いてはDoubtという二曲目を聞くんですけれども、この二曲が続いて時にすごいなと、聞いていると感動で泣きそうになりますけれども、Doubtという明らかに自分自身を歌った曲を聞いていただきます。Doubt。

 

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