ラジオFMのメモ

NHK-FMWorld Rock Nowでの渋谷陽一氏の解説で面白かったものをメモしてゆきます。

シリアスな音楽をパーティーロックに変える男、デイヴィッド・リー・ロス(David Lee Roth)

20151030

 ザ・ビーチ・ボーイズ(The Beach Boys)のポップなナンバーをそのままポップに歌い飛ばしています。とにかく明るい。デイヴィッド・リー・ロスはブライアン・ウィルソン(Brian Wilson)やエドワード・ヴァン・ヘイレン(Edward Van Halen)が緻密に作り上げる音をパーティーロックに変えてしまいます。おいしい有機野菜を作っても、生で食べるならマヨネーズとかいっぱいかけるよね、なんならケチャップでもかけてみましょうかといった感じです。作っている方は青ざめるかもしれませんが、食する方は案外受けたりするものです。音楽というのは、結局聞き手の受け止め方それ次第ですよね。芸術といっても説明しないと分からない作品は、デイヴィッド・リー・ロスはいらないのでしょうね。California Gurls。

 

 デイヴィッド・リー・ロスはヴァン・ヘイレン(Van Halen)のボーカリストとしてデビューして、この曲が発表された当時はソロとしてやって大成功したんですけれども、その後いろいろありながら、ヴァン・ヘイレン(Van Halen)の歴史もいろいろあり、デイヴィッド・リー・ロスの歴史もいろいろあり、そして現在は結局古巣のヴァン・ヘイレンに戻って活動をしているんですけれども、当時の筋肉ムキムキのアメリカンなデイヴィッド・リー・ロスとは違って、今はもう痩せて大人になって、それなりの年齢的な深みを持ちながら、でもキャラクターは変わっていないという。いろいろ時間ってこういうものだよなぁ、音楽ってこういうものだよなぁと最近のデイヴィッド・リー・ロスやヴァン・ヘイレンを見たりするといろいろなことを考えたりしますけれども、でもこのキャラの変わらなさはすごいなぁと、パワーですよね。デイヴィッド・リー・ロスの。

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