ラジオFMのメモ

NHK-FMWorld Rock Nowでの渋谷陽一氏の解説で面白かったものをメモしてゆきます。

スコーピオンズ(Scorpions)「Wind of Change」制作秘話

20141230 メタルゴッドJPより伊藤政則氏です

 Wind of Changeの歌詞を作るエピソードとなったのは四半世紀前、1989年の夏に旧ソ連で行われた西側のバンドが集まってはじめておこなわれたロックフェスティバル、モスクワ・ミュージック・ピース・フェスティバル (Moscow Music Peace Festival)というのが、レーニンスタジアムで行われました。この時出演したのがボン・ジョヴィ(Bon Jovi)、オジー・オズボーン(Ozzy Osbourne)、モトリー・クルー (Motley Crue) 、シンデレラ(Cinderella)、スキッド・ロウ(SKID ROW)、そしてソ連のバンドでゴーリキー・パーク(Gorky Park)。もちろんスコーピオンズは前年の1988年に西側のバンドとしてはじめてソ連でコンサートを行って、大成功をおさめたわけです。僕も1989年のモスクワのフェスティバルに招待されて行ったんですけれども、スコーピオンズのボーカリストのクラウス・マイネ (Klaus Meine)は、当時はソ連でしたけれども変革の兆しを感じ取っていたようですよ。バンドはウクライナホテルというとても大きなホテルに泊まっていたのですが、そこのホテルからすぐ横に大きな川がありまして、そこまで降りていくんですよ。そうすると船が待っていて、その船にのって舟遊びでゴーリキー・パークという有名な公園の方へ下っていくんですよ。その時に船に乗っていたのが、スコーピオンズのメンバー、それから警備をしているソ連の兵士達、そして我々西側のジャーナリスト。我々がゴーリキー・パークへ向かう船の中でドリンクを飲みながら、笑いながら、いろいろな事を話しながら、そこには東も西もないんですよ。そういう光景と雰囲気から、クラウス・マイネは多くの事を感じ取ったみたいですね。このWind of Changeはなんとベルリンの壁の崩壊の時のある意味テーマ曲となり、その後EUのテーマ曲にもなり、このWind of Changeという曲はまさにヨーロッパの変革を感じるあの時代のテーマ曲となっていったわけです。

  モスクワへと向かうゴーリキー・パークへ
  改革の風の音を聞きながら
  心の平和のためにそのバラライカで歌おう
  僕のギターが言うように

    

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