音楽のおべんきょうφ(.. )メモメモ

NHK-FMWorld Rock Nowでの渋谷陽一氏の解説で面白かったものをメモしてゆきます。

レディオヘッド(Radiohead)のロック、収穫期にさしかかる


20160617   

 レディオヘッドの新作「A Moon Shaped Pool」を紹介しようと思います。いろいろ言う前にまずは聞いていただきたいと思います。私は傑作だと思います。Ful Stop。

 

 分析的に言えばいろいろな事を語ることができるアルバムであります。トム・ヨーク(Thomas Yorke)が長く連れ添ったパートナーと別れて、その傷心の気持ちがこのアルバムの大きなエネルギーになっていて、そこからこのアルバムのエモーションが醸し出されております。あるいは、政治的なメッセージが非常にストレートに表現されている歌詞があったり、いろいろな形で分析的に語ることができます。ただし何よりもこのアルバムは今聞いていただいても分かりますように、ものすごくエモーショナルなんです。アルバムチャートを見てると、それほど売れなかったので、一般的にはうけていないのかという所もあるんですが、でも僕はものすごくコマーシャルな作品だと思います。ものすごくひらったい言葉で言うと、「レディオヘッドってここ最近すごいのは分かるけどアルバム聞いていても楽しくなくない?」みたいなそういう所があったと思うんですよね。レディオヘッドのライブはなんであんなに照明をガンガンやることになったのかというと、やっぱり照明によってこの音楽がすごいということを証明していかないとなかなか難しいというか、ロジカルにレディオヘッドの音楽の有り様を説明できなくなってきているのではないのかなという原稿を僕は前に書いた覚えがありますが、今回のアルバムはレディオヘッドが持つ前衛性や先鋭性と、すごくわかりやすいポップなエモーションとが合体して、チラッと聞いただけだと地味なアルバムに聞こえるんですけれども、一曲一曲を聞くとものすごくロック的なエモーションに貫かれたコマーシャルな作品になっていると思います。いろいろな楽曲があるんですけれども、私個人がキテるぜと思った楽曲のみをピックアップしてみなさんにお伝えしたいなぁと思っております。Identikit。

 

 ロックだなぁと。レディオヘッドが持つロック的なエモーションが爆発していて、昔レディオヘッド自身が「もうロックは飽きた」みたいな事を言っていて世間も迎合して「もうロックは限界だ」とか「レディオヘッドはロックから遠ざかって・・・」とか言われていたときに、「レディオヘッド、お前はロックだ」という原稿を書きましたが、本当にこのバンドが持つロック的なエモーション、でもそのエモーションだけではなくて、スタイルとしてイノベイティブじゃなければロック的なエモーションは保障されないという戦いを、ずっとレディオヘッドはしてきて、今でも戦っていますけれども、このアルバムはその収穫作という感じがします。Present Tense。



 すごくわかりやすいメロディーだし、 ものすごくポップで、私は個人的にはアリアナ・グランデ(Ariana Grande)やテイラー・スウィフト(Taylor Swift)を好んで聞いているような人にも、ちゃんとこのレディオヘッドは聞いていただけると、そういう作品になっていると思います。そう思っているんですけれども、売れてないんだよね。どうしたんだろうなぁ。でも本当にすばらしくて、収穫期レディオヘッドと、私はそんな感じがしました。

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