音楽のおべんきょうφ(.. )メモメモ

NHK-FMWorld Rock Nowでの渋谷陽一氏の解説で面白かったものをメモしてゆきます。

ファンの高齢化とインターネット時代におけるメタリカ (Metallica)とボン・ジョヴィ(Bon Jovi)のプロモーション戦略

20161229 メタルゴッドJP 2016より伊藤政則氏です。

1、メタリカ編

 ビッグネームだからこそ考えるプロモーション戦略を考えたいと思います。ロックファンのファン層が40代50代60代で逆ピラミッド状態になっているという現実があります。逆ピラミッド状態で、若い世代のファンが少なく、年齢を重ねたファンが多いという構図があるからこそ、ビッグネームがコンサートで精を出すという言い方もできるんだけれども、やはりそれだけではなく若いファンにも、あるいはバンドの存在を知っているファンでしばらくコンサートにも来ていないしCDも買ってないなぁというファンにも向いてもらいたいという戦略を、みんな考えるようになりました。例えば、メタリカはニューアルバム発表前から新曲をいろいろな細かい会場でやるようになって、ファンクラブの会員を集めて1000人とかそういう会場で演奏することによって新曲が出ることをきっちりとアピールしました。それでニューアルバム発表と同時に全曲のミュージッククリップが作られていて、カウントダウン形式でそれを発表していくという。こんなロックバンドはいませんよ。そしてメタリカがすごいのは、やっぱりベテランにもまだ耕すべき未来はあるということで二枚組。ラーズ・ウルリッヒ(Lars Ulrich)は言ってましたよ。タイム的にいうとギリギリ一枚に入る時間だけれども、あまりにも濃密な内容なので曲順をきっちりと決めて二枚組にして、ファンに一呼吸おいてもらって聞いてもらった方がいいと。そういう理由で二枚組にしたそうです。そういう所も考えているのがメタリカらしい。

2、ボン・ジョヴィ編

 一方、ボン・ジョヴィなんだけれども、メタリカもボン・ジョヴィもインターネットの時代ということをものすごく考えて、そして戦略の軸にしてます。ボン・ジョヴィはニューアルバム発表前に、全世界四カ所でライブ・リスニング・パーティーというイベントをやったんですよ。何かというと、ライブでニューアルバムの全曲を曲順通りに演奏するというライブをやったのね。そうすると、ファンの中には携帯電話で音をとったり、映像をとってアップロードする人もいるじゃない。それを「いいよ」「どうぞ」というスタンスをとって、アルバム発売前にニューアルバムの音がガンガン出てくることを気にしないようなプロモーションをして、なおかつニューアルバムが発表になると、一か月後に事前にやった四回のコンサートのロンドン公演の完全再現ライブのアルバムがライブアルバムとして出ると。もうこれは長い間ずっと考えられていた戦略じゃないですか。事前に全曲を公開するライブをやる→話題になってニューアルバムが出る→一か月後にはもうニューアルバムの完全再現ライブアルバムがでると、こういうベテランだからこそのものの考え方は、若いバンドはいいところを真似して、自分達にどんどん吸収していったらいいと思いますよ。これはベテランバンドが持っている危機感だと思うよ。何故かというと、若いロックファンにいっぱい聞いてもらいたいと。年配のファンはメタリカやボン・ジョヴィの新譜が出たら買おうかなというのはあるのかもしれないけれども、伝説が続いていくためには世代から世代にきっちりと渡していかなければならない。途切れるバンドはやっぱりダメなんだよ。きっちりと続いていくためにもそういうことをやっていかなければならないんですね。

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