ラジオFMのメモ

NHK-FMWorld Rock Nowでの渋谷陽一氏の解説で面白かったものをメモしてゆきます。

マック・ミラー(Mac Miller)に学ぶ、ドナルド・トランプ(Donald Trump)とは?

20170203

 マック・ミラーの四枚目のアルバムを紹介したいと思います。四枚目のアルバムといっても日本では最初に紹介される、ようやく日本でもリリースされることになった、マック・ミラーにとっての初の日本盤であります。「The Divine Feminine」というアルバムなんですけれども、デビューアルバムがいきなり全米ナンバーワンになり、本当にセンセーショナルなデビューをはたした白人のヒップホップアーティストです。その後、ナンバーワンの勢いをもって、常に評価も人気もトップを走っている、そういうアーティストなんですが、最近の洋楽事情で、そういうアーティストでもなかなか日本盤がでないのですが、ようやく今回リリースされることとなりました。それだけのキャリアがあり、レコードセールスもべらぼうにあって、話し出せばネタはたくさんあるんですが、あまりにも有名なネタを二つ紹介します。それは、「Donald Trump」という曲を彼は作ってヒットさせたわけでありますが、ドナルド・トランプみたくお金を儲けて、みたいな曲なんですけれども、ドナルド・トランプはこれを聞いて「このマック・ミラーはすごいぞ」と。「エミネムに続くのはこいつだ」と言っていて、なんだかんだでこの曲がヒットしたら「俺の名前を使うのならば印税をよこせ」と。期待通りのオチになっているんですけれども、そしてもともとアリアナ・グランデ(Ariana Grande)と一緒に曲を作っておりましたが、最近は付き合っていると。




そうした意味でのゴシップネタでも大変注目されているマック・ミラーでございます。もともとポップなアーティストですけれども、今回もすごく上質なポップソングとしてのウェルメイド感がすごく突出している作品になっていますけれども、その代表的な曲を聴いてください。Dang!。



 見事なポップチューンだと思います。マック・ミラーはいろいろな音楽的な技を持った人でありまして、今回のアルバムもいろいろな傾向の曲がありまして、どの曲を選ぶかでこのアーティストに対する印象が変わるんですけれども、このアルバムのラストにケンドリック・ラマー (Kendrick Lamar)がフィーチャリングされたナンバーがありまして、10分くらいのナンバーなんですけれども、一番最後にマック・ミラーのおばあちゃんが自分の家族の有り様みたいなことを延々しゃべるという大曲(God Is Fair, Sexy, Nasty)ですごいんですけれども、どの曲を選ぼうか迷ったんですけれども、今回のアルバムの中である意味音楽的には一番尖がった、彼自身の前衛性がよく出ている、でも洗練されたポップチューンとしても仕上がっている、そんな曲を選ばせていただきました。Soulmate。

 


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