音楽のおべんきょうφ(.. )メモメモ

NHK-FMWorld Rock Nowでの渋谷陽一氏の解説で面白かったものをメモしてゆきます。

ダーティー・プロジェクターズ(Dirty Projectors)、失恋によってサウンドが変わる

20170217 

中村明美「ダーティー・プロジェクターズの新作についてです。ダーティー・プロジェクターズは2000年代以降にデビューした、ブルックリン発のすごく重要なバンドの一つなんですけれども、インディーバンドでありながらそのサウンドがすごく知的で、ポップミュージックやトラディショナルな音楽を核にしながらも、その中でいかにオルタナなサウンドを提示していけるのかという事に挑戦をしている、個人的にはすごく大好きなバンドです。新しい音楽の在り方を常に発表してきているバンドだと思うのですが、現在のアメリカのメジャーシーンもそういう新しいサウンドをいかに取り入れていくのかということに興味がある人達が多いわけで、例えばカニエ・ウェスト(Kanye West)なんかは早速ダーティー・プロジェクターズのサウンドを取り入れて、一緒にポール・マッカートニー(Paul McCartney)やリアーナ(Rihanna)との共演の時に、ダーティー・プロジェクターズを使用していると、そういう重要なインディーバンドのひとつなんです。彼が今回新しくアルバムを作ったのですが、その作品の重要なところは、ダーティー・プロジェクターズといっても常にメンバーが変わっておりまして、その中心人物のデイヴ・ロングストレス(Dave Longstreth)を中心にずっとやってきたのですが、その時々のアルバムに合わせてメンバーを変えてきたバンドなんですが、ここ最近は数枚すごく大成功していて、それによってアルバムのサウンドも少し固定したかなぁという感じだったのですが、その要であったハーモニーの女性と、実は彼は付き合っておりまして、それで別れてしまったという問題が発生したことによって、サウンドを変えなければいけないという、彼女と一緒にハーモニーを作れなくなってしまったわけですから、バンドを変えなければならないというそういう所に立たされて、ダーティー・プロジェクターズは常にサウンドを変えてきたことが売りではあったのですが、彼としてはせっかく音が固まってきたところでどうしようと。しかも失恋してしまったので、アルバムを作るところか曲なんか作れないやという心境だったらしいんですけれども、自分が書いていた曲をヴァンパイア・ウィークエンド(Vampire Weekend)のエズラ・クーニグ(Ezra Koenig)とか優秀なプロデューサーのリック・ルービン (Rick Rubin)なんかに聞かせてみたら、君はいつも音が変わっていることが特徴だったじゃないかと言われて、そうかと思って思い直してアルバムにしようと思って作り直したアルバムです。そのために新たなメンバーを起用して、失恋のアルバムをいうのは逆に言うとすごくトラディショナルなソングライティングのテーマだと思うのですが、ダーティー・プロジェクターズらしく、その悲しみというものを彼ららしい新しいサウンドで打ち出した、すばらしい傑作が出来たと個人的には思っています。本人にインタビューをしたのですが、一人になってしまったので、ライブをいったいどうやればいいのかと分からないけれども、メンバーを集めるのはすごくエキサイトしているという風に言っておりました。」

渋谷陽一「音を聞いて、違うバンドになったじゃんと最初は思ったのですが、なるほどそういう事だったのかと。でもこれはこれですごくいいと思いますね。」

中村「そうですね。サウンド的にも、悲しみというものをどういう形でいろいろな方法で表せるのかという事を実験したと言っていたので、そういう意味で楽しいアルバムだと思います。」

渋谷「それでは注目のダーティー・プロジェクターズのナンバーを聞いてください。Keep Your Name。」
 

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