ラジオFMのメモ

NHK-FMWorld Rock Nowでの渋谷陽一氏の解説で面白かったものをメモしてゆきます。

クイーン (Queen) を日本で一番最初に騒いだのは大貫憲章氏である

Kenrocks Nite - Ver. 2 20170309  解説は大貫憲章氏です。

 私は1973年に初めてロンドンに行ったんですよ。海外行ったのもこの時が初めてですから。はっきりは覚えてませんが、まだ1ドルが360円だった頃です。とにかく高かったことは確かです。その時にお金が安いので南回りで行って、えらい目にあいましたね。普通36時間で着くところが、途中止まっちゃったりしていたので、テヘランで機体故障とかで5,6時間止まって、42,3時間かかりましたからね。約二日ですよ。とにかくロンドンに居ついて、あちこち行っている間にレコード屋さんなんかも行くんですけれども、そうするとそこにクイーンというのが出ていまして、なかなかカッコいいお兄ちゃん達がいたので、「これ何ですか」って聞いたら、「これは今人気なんだ」って。「レコードあるの」って聞いたら、「もう売切れちゃってない」って。「予約しようか」って言われたんですが、俺は旅人だから予約してもしょうがないということで、ごめんなさいということで聞かなかったんですけれども、日本に帰ってきてから「クイーンなんてすごくイギリスっぽいバンドがいるんだけれども」っていうことで、俺も音楽評論家の端くれだったので、『ミュージックライフ』の編集部の人たちに言っていたら、東郷さんだとか水上さんだとかが「何々それ」って言っているうちに、だんだん資料とかも増えていって、レコードも編集部がチェックするようになって、「大貫くんあれはいいかもしれない」ってことで雑誌にカラー写真を載せたところ、電話が毎日何十本も鳴っちゃって、「大貫くん爆弾拾っちゃったかもね」って言われちゃって、1974年にデビューアルバムが出て僕が大げさな原稿を書きましたけれども、そしたらすばらしかったということなので、クイーンを日本で一番最初に騒いだのは私です。音を聞く前から。ここでおなじみの曲ですけれども聞いてあげてください。Bohemian Rhapsody。



 クイーンはデビューした当初はイギリスで何の感触もなかった人たちで、一部でしか売れていなかったんですよ。だから、メディアでは日本の方が先に取り上げて大騒ぎになって、それ以来女子がロックに参入してきたという風に言われていたりして、ビートルズ以来の事件だったと思います。

 クイーンは日本で最初にブレイクしたと言われることがありますが、大貫氏によると、1973年当時すでに、イギリスでも音楽好きな人達の間では人気があったようです。

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