ラジオFMのメモ

NHK-FMWorld Rock Nowでの渋谷陽一氏の解説で面白かったものをメモしてゆきます。

ブロッサムズ(Blossoms)、プロ意識がない

20180323

児島由紀子「2年前にUKシーンに登場したブロッサムズという新人バンドについてです。デビューアルバムでいきなり二週連続全英1位になったり、アデル(Adele)のアルバムを蹴落としたり、マーキュリー賞にノミネートされたり、すごいんですよ。彼らはあの後、リアム・ギャラガー(Liam Gallagher)さんに俺のソロ用の曲を書いてくれと頼まれたり、そのすぐ後に今度はノエル・ギャラガー(Noel Gallagher)兄貴に会った時に、お前は俺とリアムのどっちにつくんだってせめられたり、もう引っ張りだこなんですよ。」

渋谷陽一「迷惑な兄弟ですね。」

児島「今年の7月からノエル・ギャラガーのバンドのサポートとして欧州ツアーに出るんですけれども、さすがノエル兄貴手が早い。弟のリアムが手を出す前に俺が取り込むんだと思ったんでしょうね。」

渋谷「そうですね。ノエルに続くグッドメロディーを書く若者ですからね。」

児島「というわけで、90年代UKシーンでナンバーワンソングライターと言われているノエル兄貴にも非常に気に入られている新人なんです。で、ついに新作が出るんですね。待望のセカンドアルバム。新曲が出たんですけれども、必殺のメロディーラインですよね。あの若さでどうやってこんなメロディーを書いているんでしょうね。」

渋谷「より一層ポップになっている感じですよね。」

児島「そう。なんか80年代のメジャーポップバンドみたいな曲。」

渋谷「そうですね。でもやっぱりモダンですよね。」

児島「そう。基本的には彼らはギターバンドなんですけれども、キーボードの比重がすごく高くなりましたね。」

渋谷「やっぱり時代を見ているんだと思いますよ。」

児島「そういうところがすごく賢いと思うんですね。この子たちは。」

渋谷「普通に若者だっていう感じがしますよね。」

児島「彼らはそういう賢い所がある半面、いい意味で、悪い意味かな、プロ意識がないんですよ。インタビューするために5人一緒に来るんですよ。それで、宴会のノリになってまともな話を聞けないんですね。それを分かっていたから、取材の前にマネージャーに1人か2人にしてくれって言ったんですよ。メインソングライターを入れて。なのに結局5人でくるんですよ。マネージャーもメンバーと同じくらいの年で、友達のノリだからコントロールできないんですね。だから私後で、あなたちもっとちゃんとしたマネージャーを雇ったほうがいいよって言ってやろうと思ったんですけれども。ほんと、これからバンドがビックになっていくにつれて、あんなマネージャーだとほんと仕切り切れないと思います。なんて余計な心配をしてしまったんですけれども。」

渋谷「すべてのロックバンドのお母さんとしての児島さんが出てきますね。」

児島「まだそんなよく知らないうちからお説教めいたことは言いたくなかったので、次に会った時でも言ってやろうかと思います。」

渋谷「でも本人たちはいくら幼くても、楽曲はパワーがあるので、セカンドアルバムでより一層大きくなりそうですね。」

児島「すごいアルバムになると思いますよ。だいたい、新人のセカンドアルバムってかなり微妙なんですね。バンドにとっては。でも、これは軽くクリアーできると思います。」

渋谷「児島さんが言っていたようにセカンドアルバムはなかなか新人バンドにとって難しいハードルなんですけれども、ブロッサムズは軽く越えてきそうですね。I Can't Stand It。」


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