音楽のおべんきょうφ(.. )メモメモ

NHK-FMWorld Rock Nowでの渋谷陽一氏の解説で面白かったものをメモしてゆきます。

AORについて TOTO

 今回は、「今日は一日“AOR”三昧リターンズ」よりAORについてまとめます。解説は、金澤寿和氏です。

 TOTOはスタジオミュージシャンユニットです。ボズ・スキャッグス(Boz Scaggs)のバックとして世に出てきました。もともとはハイスクールバンドなんですけれども、メンバーがみんなそれぞれスタジオミュージシャンとして活躍をして、ボズの1976年の「Silk Degrees」で活躍して、スタジオミュージシャンとして広まって、バンドデビューして、1982年に大ヒットしてグラミー賞総なめみたくなったのが、TOTOの4枚目「TOTO IV(邦題:聖なる剣)」です。そこから全米ナンバーワン曲でAfrica。


 1970年代後半からセッションミュージシャンという言葉もすごくクローズアップされて、ジャズ/フュージョン系がメインではあったんですけれども、実はその前のジェームス・テイラー(James Taylor)のバックなんかで出ていたセクションのメンバーあたりからスタジオミュージシャンが注目されて、TOTOが出てきて一気にひっくり返りました。ラリー・カールトン(Larry Carlton)とかジャズ/フュージョン系のメンバーもいたんですけれども、歌もののバッキングの世界でこれだけロックっぽいバッキングをするのはTOTOが最初でした。エアプレイ(Airplay)と兄弟関係みたいなものですけれども、この辺によって世の中がひっくり返ったという意味で、象徴的なグループだと思います。

 TOTOのドラマーであるジェフ・ポーカロ(Jeff Porcaro)はソロは叩かないですけれども、ノリが独特で、ジェフ・ポーカロにしか叩けないものです。タイム感が思いっきり溜まっているというノリはなかなか他には出せません。そのあとTOTOはサイモン・フィリップス(Simon Phillips)というドラマーにかわりましたけれども、技術的には多分サイモンの方が上なんですよね。でもノリが全然違います。ジェフ・ポーカロは黒人の音楽をよく聞いていたので、溜まったノリがでますけれども、サイモンは16ビートというか、ジャズからきている人なので、手数は多いですけれども黒っぽいノリではないんですね。だから、ジェフ・ポーカロが突然亡くなってサイモン・フィリップスが入った時は、Georgy PorgyとかAfricaなんかも、わりとカラッとしたアレンジになりました。最近はサイモンも黒っぽいノリが出てきていますけれどもね。これはどちらがいい悪いではなくて、バックボーンの違いの話です。

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