音楽のおべんきょうφ(.. )メモメモ

NHK-FMWorld Rock Nowでの渋谷陽一氏の解説で面白かったものをメモしてゆきます。

AORについて ヨーロッパのAOR

 今回は、「今日は一日“AOR”三昧リターンズ」よりAORについてまとめます。解説は、金澤寿和氏です。

 AORシーンは現在でもベテラン勢のアーティスト達はがんばっていて、ボズ・スキャッグス(Boz Scaggs)とか、ボビー・コールドウェル(Bobby Caldwell)とか、マイケル・マクドナルド(Michael McDonald)とか、クリストファー・クロス(Christopher Cross)とか、ロビー・デュプリー(Robbie Dupree)とか、マイケル・フランクス(Michael Franks)とかこの辺のベテラン勢は、そんなに売れたりはしないんですけれども、着々と来日をしたりとか、アルバムを出したりとかしてくれているんですね。ただ、アメリカのシーンはヒットチャート中心に動きますので、すぐに見えるところにはなかなか登場してきません。だから、ベテランのリスナーは名前を知っているので追いかけやすいですけれども、若いリスナーにはなかなか届かないというところは確かにあります。ではAORシーンは動いていないのかというと、アメリカのベテラン勢は別にして、結構ヨーロッパの方で新しいアーティストとか新しい動きが出てきているので、その辺にスポットをあててみたいと思います。まずは、ピーター・フリーステット(Peter Friestedt)というギタリストが、TOTOの三代目のシンガーであるジョセフ・ウィリアムズ(Joseph Williams)とユニットを組んで、2年くらい前にアルバム「Williams/Friestedt」を出し、今年来日しました。そのユニットの曲を聴いていただこうと思います。Swear Your Love。


 ピーター・フリーステットは、スウェーデンの実力派ギタリストで、まだ30代終わりくらいの人です。セッションミュージシャンやアレンジャーとして、現地では活躍しています。若いころ、1990年代末くらいにLAに音楽留学していて、その頃にジョセフとかTOTO人脈と友達つきあいをはじめて、帰国してから自分でThe LA Projectというユニットを組んで、LAのミュージシャンと現地スウェーデンの仲間たちで2枚アルバムを出しました。この作品には、ビル・チャンプリン(Bill Champlin)とか、ランディ・グッドラム (Randy Goodrum) とかそういった人達も参加しています。このThe LA Projectが発展して、「Williams/Friestedt」というデュオアルバムを作ったといういうわけです。これが2011年ですね。そして今年(2013)来日と。ジョセフ・ウィリアムズとピーター・フリーステットに、さらにビル・チャンプリンが入ってスウェーデンとか北欧ツアーをやりましたけれども、まもなくそれのライブアルバム+映像作品が近々日本発売されるようですね。

 AORというと太陽とか、青空とか、海とかのイメージで、北欧の白夜のイメージとはずれるんですけれども、逆にないからこそさわやかなLAの雰囲気に憧れるという部分はあると思います。あとは、何年か前にスウェディッシュ・ポップが日本で流行りましたけれども、ああいうメロディーセンスが日本人の感性と近いと思うので、LA産のAORに反応しやすいんだと思いますね。新人といっても30代、40代に出かかっているの世代の人が多いんですけれども、みんなスタジオミュージシャンだったりで、かなり音楽レベルの高い人たちが往年のAORを自分たちでもやっているという流れがあります。TOTOなんかも、今はアメリカではあまり人気がなくなってしまいましたけれども、ヨーロッパではすごく盛り上がるというのは、そういう所とリンクしているんですね。あとは、ピーター・フリーステットもそうですけれども、アメリカの当時活躍していたベテランミュージシャンをリスペクトして、一緒に組んでやるというパターンが結構多いですね。だから、去年来日したトミー・デナンダー(Tommy Denander)というスウェーデンのギタリストがいますが、VOICE OF AORというユニットで各地でライブをやって日本にもきましたけれども、その時のボーカルがビル・チャンプリン、TOTOのボビー・キンボール(Bobby Kimball)とファーギー・フレデリクセン(Fergie Frederiksen)、後はジャーニー (Journey) のスティーヴ・オージェリー(Steve Augeri)でした。ステイト・カウズ(State Cows)というグループがあるんですけれども、ジェイ・グレイドン(Jay Graydon)がゲスト参加しています。こういった、往年のミュージシャンに対するリスペクトは、北欧系のアーティストは持っていますね。イタリアでは、産業ロックやメロディックロックの元気なレーベルがあって、必ずしもAORだけじゃないんですけれども、ジャーニーとかエイジア(Asia)とか、プログレですけれどもイエス (Yes) とか、ベテランバンドを復活させています。産業ロックとかAORとか1980年代のサウンドを、今はヨーロッパ主導で動かしているという状況があるんですね。

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