音楽のおべんきょうφ(.. )メモメモ

NHK-FMWorld Rock Nowでの渋谷陽一氏の解説で面白かったものをメモしてゆきます。

ウィリー・ネルソン(Willie Nelson)に学ぶ、優れたアーティストは何歳になっても時代に適応する説

20180617

 ウィリー・ネルソンの最新作、といっても前のアルバムから1年インターバルがあるかないかくらいなんですけれども、「Last Man Standing」を紹介したいと思います。ウィリー・ネルソンは85歳になっていますけれども、6月9日は僕の誕生日でたくさんのカードをいただきましたが、その時自分のブログで「俺も67年やって人生いろいろ・・・」みたいなことを書こうと老人コスプレをしようと思ったんですけれども、その時にこの85歳のウィリー・ネルソンの作品を聞いて、それってものすごい恥ずかしいことだなと思いました。何を言っているんだ67歳でと。この85歳の若々しい作品、でも人生が終わることを見据えて、すごく深い洞察力。すごい作品でした。まずはアルバムタイトルナンバーのLast Man Standingを聞いていただこうと思います。

  最後の生き残りにはなりたかない
  だけど待てよ
  それもいいかもな
  何なら新しい商売でも初めて
  よくよく考えてから決めることにしよう
  そんなに急いでいるなら先に行ってくれ
  まるで天国は待っちゃくれないと言わんばかりだな
  最後の生き残りになりたかないけれども
  よく考えてみるとそれもいいかもな
  仲間がくたばるのを見ることがどんどん辛くなってきた
  使い古したナイフで身を切るように痛むよ
  道を突っ走ることについてひとつ学んだのは
  永遠なんてものは人生には当てはまらないってこと
  Waylon、Ray、Merle、それにNorro爺さんも
  俺と同じくらい放蕩な暮らしぶりだった
  まだ生き残っている親友はたくさんいるけれども
  お次は誰になるだろうなぁ
  おそらく俺たちみんなまた
  あの世で出会って楽器弾いて歌って
  バスに荷物を積み込んで走っていくんだ
  そうさそれもいいかもな

 続いてはSomething You Get Through、なんとかするぜっていうナンバーです。Throughっていうのがキーポイントでございます。

  愛する人を失った時
  自分の世界はおしまいだと思うはず
  彼らがいないんじゃこんな世界命の浪費だと思ってしまうんだ
  どうにかやっていく術もなく
  人生がただただ悲しい歌に感じられるけれども
  愛は俺たちみんなよりももっとでかくて
  おしまいは全く終わりなんかじゃないのさ
  そいつは乗り越えるものじゃない
  くぐりぬけThroughしていくもんなんだ
  そいつは俺たちに課せられたつとめなんかじゃない
  ただやらなきゃならないことがあるんだ
  命はずっと続く
  いったん消えても新しい誰かの中で生きている
  そいつは乗り越えていくものじゃない
  くぐりぬけていくもんなんだ
  そいつは乗り越えるものじゃない
  くぐりぬけていくもんなんだ

 続いてはI Ain't Got Nothin’という曲を聞いていただこうと思います。

  俺には犬がいる
  猫もいる
  スマホも持ってるし
  ヒップホップの帽子も持っている
  だけどお前がここに一緒にいないんじゃ
  なんにもないのと同じさ
  ある晩お前に挨拶しようと家に帰ると
  別れを告げる書置きがあった
  「あんたのお金はみんなもらっていくわ」
  俺にはベンがいる
  あいつが草を持っているのさ
  男に必要とされるものはなんだって持っているけれども
  お前がここに一緒にいないんじゃ
  なんにもないのと同じさ
  またおなじみの孤独な夜
  思い出がいつまでも居座っている
  あの時俺が指輪をささげると 
  お前は俺に向かって中指を突き立てた
  馬を飼ってた
  蔵もある
  シアトルにコーヒーショップも持っている
  だけどお前がここに一緒にいないんじゃ
  なんにもないのと同じさ
  そうさお前がここに一緒にいないんじゃ
  なんにもないのと同じさ

 ウィリー・ネルソンは85歳という年齢もあって、自分のなじみのスタジオとなじみのミュージシャンとなじみの環境で作っているかのように我々は思いがちですけれども、この作品はBuddy Cannonという相棒と一緒に楽曲を作ったりして作り上げた作品なんですが、情報のやりとりは全部ネット上でやったようであります。直接会わずに、ネットでいろいろな素材のやりとりの中から作られた、まさにスーパーオーガニズム(Superorganism)と同じ、十何歳の日本人少女が作った非常にコンテンポラリーなロックバンドなんですけれども、常に時代としっかり向き合って、方法論なんかもちゃんと大胆に取り入れて、でもそこで無理にいろいろなものを時代に合わせるわけではなく、でもちゃんと方法論自身は自分の中に取り込んでいくという姿勢が、傑作アルバムを生んだと思いますし、前作の「God's Problem Child」というトランプ政権に対する大批判アルバムもすごかったですけれども、今回の作品もすごかったです。

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