ラジオFMのメモ

NHK-FMWorld Rock Nowでの渋谷陽一氏の解説で面白かったものをメモしてゆきます。

デーモン・アルバーン(Damon Albarn)はワーカホリックである説

20180624

児島由紀子「今月末に最新アルバムをリリースするゴリラズ(Gorillaz)についてです。去年新作を出したばかりなのに。」

渋谷陽一「いっぱいやりたいことがあるんじゃないでしょうかね。」

児島「イギリスの音楽業界で一番のワーカホリックじゃないでしょうかね。毎年マルチタスクオブザイヤーをとっている人ですから。音楽関連だけでも三つ四つありますからね。それプラス、シアターとか映画とかのプロジェクトもあるし、それを同時にやっているんだからすごいですよ。渋谷さんみたいな人ですよ。」

渋谷「足元にも及ばないですけれども、なによりもすごいのは、すべてがハイクオリティーであるということがすごいですよね。」

児島「特にゴリラズは、ブラー時代には実現できなかったアメリカでの成功もしてますからね。去年でたアルバムはアメリカでも2位だったじゃないですか。」

渋谷「そうですね。常に売れ続けてますからね。」

児島「ブラーがすごく英国的な表現だったので、アメリカで成功できなかったことをデーモン自身も気にしていたみたいですからね。」

渋谷「それで、この新作なんですが、どうですか。」

児島「昨年でた「Humanz」と対をなすような作品で、もうちょっとパーソナルなんですね。「Humanz」ってポリティカルで戦闘的なバイブのアルバムだったじゃないですか。今作は、ゴリラズ内のデーモンが扮するキャラの2Dが一人で世界ツアーを周って、現地の社会状況のバイブを感じた歌の集まりという感じですね。」

渋谷「2曲くらい聞かせていただいたんですが、ジョージ・ベンソン(George Benson)がフューチャーされた曲はものすごくポップだし、また新しいところにデーモンが来ているという感じがしますね。」

児島「そうなんですよ。今回も以前にも増して音楽スタイルがものすごく増えているんですよ。1970年代のStudio 54系のディスコトラックもあるし、ラテンミュージックの要素が入った曲もあるし、それでこのプロジェクトと同時に、以前ザ・クラッシュ(The Clash)のメンバーと組んで、The Good, the Bad & the Queenというプロジェクトをやりましたが、あのプロジェクトもなんとトニー・ヴィスコンティ(Tony Visconti)をプロデューサーに迎えて、レコーディングを終えたそうです。これも今年中に出るそうです。」

渋谷「すごいですね。それで、その働き者のデーモンにインタビューしたんですって。」

児島「そうなんです。西ロンドンに所有する自身のスタジオで。スタジオといってもビル全体を今は本人が買っているんですけれども。そこのキッチンでたっぷり話を聞いてきましたよ。」

渋谷「面白かったですか。」

児島「楽しいです。この人は頭いいし、頭の回転が速いし。でも、こっちの質問通りに答えてくれないんですよ。自分のいいたい方に話を持っていくんですね。だから、インタビューに慣れないと結構手ごわい相手ですよ。」

渋谷「でも児島さんならうまくやれたんじゃないですか。」

児島「私もあっちこっち引っ張りまわされて、やっと本題で終えたという感じだったんですけれども。すごく最近はレイドバックしたモードになって、前みたいに皮肉たっぷりな人ではなくなったんですよ。やっぱり子どもを持つと変わったんでしょうね。子どもを持って自分でもメロウになったって言っていましたし、昔とは変わってきているって言っていましたね。自分が働きすぎるっていうことは、いつも家族に忠告されているって。」

渋谷「それは変わらないと。」

児島「だって、スタジオのすぐ近くに住んでいるんですもん。だから、スタジオにいる時間の方が長いみたいですよ。家にいる時間よりも。」

渋谷「それでは、ゴリラズのジョージ・ベンソンがフューチャーされたナンバーを聞いていただきます。Humility。」





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