ラジオFMのメモ

NHK-FMWorld Rock Nowでの渋谷陽一氏の解説で面白かったものをメモしてゆきます。

After the Rainに学ぶ上品な転調とは

live alone 20180113

 After the Rainでアンチクロックワイズ。



 After the Rainはまふまふくんという人とそらるくんという二人なんですけれども、ニコ生系のネットミュージックの世界でカリスマとなった二人が組んだ、その世界の中では究極のスーパーグループですけれども、曲がいいです。AメロからBメロに対していきなり音程が変わるという、転調ってよく言うんですけれども、日本の音楽の転調というのは、小室哲哉さんがポップミュージックの中で開発して確立させて、それ以来いろいろな人がやっています。特にアニソンは転調することがある意味定めみたくなっていているんですけれども、ではなんでも転調すればいいのかというとそういうわけではありません。転調の中に上品さがあるかどうかで、その音楽の才格と品位が問われるんじゃないかなと思っているんですけれども、その意味合いにおいて、この世界の中で、After the Rainの転調の美しさと洗練さって、群を抜いているなぁって思います。ちなみに、僕がよくいるロック界隈の中でそれを最もうまくやるのが、UNISON SQUARE GARDENのソングライターの田淵くんだったりするんですけれども、曲の品がありながらも、あわただしい中で音楽をやっていて、とてもポップだしキッズのための音楽であるにもかかわらず、プログレオタクの人が聞いていたら「なんだこれは」って、キング・クリムゾン (King Crimson) が好きな人も聞けるという、その辺の音楽の汎用性がすごいなと思います。そういう人達が、たまにライブをやるわけですね。そうすると、全国から、家の中にいたりとか、あまり友達と遊ばなかったりとか、ずっとネットと向き合ったりとかそういう、いわゆる世の中でいうぼっち族の人達がみんな集まって、そこでみんなそれぞれながらの一体感というものをもたらすという、このまふまふくんが去年「ひきももりフェス」っていうフェスをやって、応募が7万人くらいきて、2万人規模のライブをやって、今年3月に幕張メッセで2daysをやったりするんですけれども、その辺も含めてこの3年くらい前から倍々ゲームの勢いで、今ミュージックマートの中では、ものすごいマーケット力を持つ一つのジャンルになりつつある、その中での先頭をきってる象徴たるAfter the Rainという人達のライブを見て、その曲の良さにやられました。


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