20181021
児島由紀子「3年ぶりに新作をリリースするミューズについてです。現在のクイーン(Queen)と呼ばれていますが、だから日本でも人気があるんでしょう。昔から日本とヨーロッパでは人気があったけれどもアメリカではイマイチだったのですが、前作でついに全米1位をとりました。だから向かうところ敵なしでしょ。」
渋谷陽一「ドラマチックで分かりやすい音なので、基本的にはすごく普遍性があるサウンドですよね。」
児島「そうですね。今回の新作は、実験性と大衆性をうまくバランスをとっています。」
渋谷「そのへんが成功の原因かもしれないですね。」
児島「そう思います。プリンスとデスメタルが衝突したような曲とか、ヒップホップ系の曲もあるんですね。」
渋谷「すごいですね。デスメタルからヒップホップまで何でもありですね。」
児島「その反面、典型的な、昔ながらのファンが喜びそうなニュークラシックも満載です。」
渋谷「そうですね。いよいよ全米も制覇したということで。」
児島「また今作も世界何十か国で1位になるんでしょ。」
渋谷「ライブもやたらドラマティックですからね。」
児島「そうなんですよ。それで、ジミー・ペイジ(Jimmy Page)もファンなんですよね。以前、数千人クラスのクラブでやってたときに、ジミー・ペイジが見に来ていたんですよ。」
渋谷「面白い。見た人がいるんだ。」
児島「そう。翌日、ジミー・ペイジも来ていたという報道がありました。」
渋谷「イギリスでの人気というのはどういう感じなのですか。」
児島「すごいですよ。アルバム出せば必ず1位になるし。非常にヨーロッパ的なロックサウンドですからね。」
渋谷「クラシカルな、ゴシックな感じがありますからね。」
児島「その反面メタル的な要素もありますから、北欧でも非常に受けています。」
渋谷「なるほど。じゃあ、このアルバムを引き下げての大々的なツアーが行われて。」
児島「ほんと、バカ売れすると思います。この人達は頭いいなと思いますよ。自分たちがやりたいことと、ファンが望んでいることを非常によくバランスをとっているなと思います。」
渋谷「そう思います。これはポップミュージシャンとして正しいですね。Pressure。」