音楽のおべんきょうφ(.. )メモメモ

NHK-FMWorld Rock Nowでの渋谷陽一氏の解説で面白かったものをメモしてゆきます。

ジョン・スペンサー(Jon Spencer)のようなロックを商業ベースでやることは困難である説

20181216

 ジョン・スペンサーでBeetle Boots。

 ジョン・スペンサー初のソロ作品ということで、ジョン・スペンサーというとザ・ジョン・スペンサー・ブルース・エクスプロージョンという彼の圧倒的なロックンロールユニットが有名なんですけれども、今回はジョン・スペンサーのソロということです。現在、ジョン・スペンサーは53歳なわけで、53歳にして初ソロというのはなかなか遅咲きですけれども、音を聞いたらバンドの音もこの作品の音も基本的にジョン・スペンサーそのまんまという感じで、ファンとしては十二分に満足できる作品なのではないでしょうか。ソロとして活動する動機としては、彼自身の中にはまだバリバリ言いたいことや演奏したいものがあって、今バンドがないならばソロでやろうという感じで、割と自分自身としては自然な流れでこの作品を作ったようであります。それで、今聞いていただいてもわかりますように、彼のロックンロールは1ミリもブレることなく、ソロだろうとブルース・エクスプロージョンであろうとまさに彼のロックンロールワールドは不動という感じで、みんな3分以下の短いタイトなナンバーがいっぱい入っているんですけれども、次も2分32秒のタイトなロックンロールナンバーを聞いてください。I Got The Hits。



 今回はレコーディングスタジオがKey Club Recordingと言う、ザ・キルズ (The kills)やジャック・ホワイト(Jack White)やザ・ブラック・キーズ (The Black Keys) などが利用している、まさにこういう音作りの最高のスタジオで制作されました。そして、そこのエンジニアのBillと一緒にこの作品を作って、近所にドラマーのM.SORDが住んでいるから彼に声をかけよう、結婚式でSamと会ったので彼をベースに起用してこのプロジェクトが出来上がったんだということです。そんな成り行きでいいんだろうかという感じなのですけれども、でも出来上がったのは音はこのような感じで、ものすごくタイトでまさにジョン・スペンサーはまだまだ作りたい曲、作りたいグルーヴ、作りたいロックンロールを持っているというのがすごくリアルに伝わってきます。Ghost。

 ガッガッとすごい音がしていましたけれども、あれはまさに鉄を叩く音でございまして、ジョン・スペンサーが近所のシカゴの豪雪の中から掘り出したガソリンの缶を思いっきり叩いている音だそうです。ジョン・スペンサーの本当にかっこいいリフとすごいタイトなロックンロールを短い中で世界がガチっと構成されていますが、これは誰もがやりたいことだと思うんですよね。特に、「俺はロックやるぜ」ってギターバンドを作ると、まずはここに行きたがるんですけれども、でも全世界を探してこのかっこいいシンプルなギターリフをやったロックンロールバンドってほとんどなくて、商業ベースでこれがしっかりと作品として完成され多くの人に支持されているというのはそんなにたくさんなくて、本当にジョン・スペンサーになる、ラモーンズ(Ramones)になるというのは、一番ロックンロールでハードルの高いところなんだと思います。

Comment

コメントする

名前
 
  絵文字
 
 
記事検索
スポンサーサイト
スポンサーサイト
アクセスカウンター
  • 今日:
  • 昨日:
  • 累計:

音楽のおべんきょうφ(.. )メモメモ