world rock now 20021108
KRS-Oneはネリー(Nelly)と対立しています。ネリーといっても日本ではあんまり知られていませんが、アメリカではとにかく売れ倒しているというナンバーワンヒップホップアーティストであります。KRS-Oneというのはブギーダウン・プロダクションズの創始でございまして説教グセがあります。KRS-One「ヒップホップっていうのはやっぱり黒人の魂の・・・。」ネリー「うるせんだよ。親父はよ。もっと楽しくやろうぜ。」KRS-One「許さん!!」みたいな感じでKRS-Oneは怒っております。ネリーを叩き潰すという意味でこのThe Mix Tapeという作品をつくったわけであります。この作品のなかでDown The Charts、つまりチャートを落ちていくっていう曲で歌詞が最高なんでちょっと紹介したいと思います。
チャートのポジションを気にしている奴ら
お前らに欠けているのはハートそしてアートなんだ
そんなお前らに救いとなるような何かを知らせてやる
1位の時はみんなが群がり
2位になってもまだみんなは一緒にいてくれる
3位に落ちても人はまだお前を見たがり
4位でいても人はお前を好きでいてくれるだろう
5位になれば周りはお前を助けようとし
6位でもお前はいろいろなミックスに引っ張りだこ
7位になれば人は疑いだす
8位になるとためらいだす
9位になればお前も気づくだろう
10位になれば友達が離れてゆくことに
11位レコードが売れなくなる
12位お前は他の奴らと差がつかなくなり
13位になればお前は仕事をしたくなくなる
14位自分の価値を見出せなくなり
15位お前の最盛期は過ぎ
16位お前は過去の人物
17位見えなかったものが見えてくる
18位になればその意味がわかるだろう
19位で女を失い
20位になれば金も失うプレイボーイのウサギちゃんと一緒さ
21位もう何も楽しいことはない
22位何をしていいのかわからなくなる
23位になれば心の安定を求め
24位になればお前はもう耐えられなくなる
25位お前はどん底を味わう
26位お前の作品はオールドスクールミックスに入る
27位人はお前に何かしろといい
28位お前はじっくり考え始める
29位心にゆとりがうまれ
30位すべてがダーティーで大切なのはスキルとアートに対する愛情だったことに気づく
チャートの上下に誰がいるということではなくて心の中を見るんだ
そしてそこからすべてが始まるのさ
オレは永遠にヒップホップを行き続けるのさ
マジで