音楽のおべんきょうφ(.. )メモメモ

NHK-FMWorld Rock Nowでの渋谷陽一氏の解説で面白かったものをメモしてゆきます。

トーキング・ヘッズ (Talking Heads)の4th「リメイン・イン・ライト(Remain In Light)」について

 今回は、「今日は一日“パンク・ニューウェイブ”三昧 」よりトーキング・ヘッズ (Talking Heads)の「リメイン・イン・ライト(Remain In Light)」についてまとめます。解説は小野島大氏です。

 トーキングヘッズはアメリカのニューウェーブを語る上で絶対に欠かせないバンドで、1980年のアルバムで、当時ものすごい衝撃を与えたファンク、電子音楽、ロックを合体させたようなすごい音楽でものすごい影響力があった。当時、エコー&ザ・バニーメン(Echo & the Bunnymen)とかキリング・ジョーク(Killing Joke)とかいろいろなバンドがこういう音作りに走ったけれども、ぜんぜんトーキングヘッズには及ばなかった。例えば、ポップグループなどはファンクに体当たりした無理やり飲み込んで全然咀嚼しきれていなくいびつな、異様な音楽になっているけど、トーキングヘッズはファンクを完全に咀嚼している。しかし、あまりにも完成度が高いゆえに誰も真似できなく、また、トーキングヘッズ自身もこの後違う方向へ行ってしまったので、このアルバムの路線を受け継いだバンドはいない。現在!!! (チック・チック・チック) というバンドがトーキングヘッズに似ているけれども、まだ及ばないというか少し違う。このアルバムはすごいアルバムで歴史に名を残した大傑作だけれども、今の音楽にはあまり影響を及ぼしていないという少しかわったアルバムである。Once in a Lifetime。



ポジティブパンクとは?

 今回は、「今日は一日“パンク・ニューウェイブ”三昧 」よりポジティブパンクについてまとめます。解説は小野島大氏です。

 ゴスとポジティブパンクはだいたい同じなんですけれども、当時はポジティブパンクを略してポジパンといってて、今の人にポジパンってなんだと質問されると答えにくい。なぜ、ポジパンと呼ばれるようになったのかというと、ちょうどディスチャージとかハードコアムーブメントの後に話題になったのがポジパンですけれども、当時のイギリスの音楽誌がハードコアパンクはあまりにも破壊的で暴力的すぎてネガティブすぎるので、もっとポジティブな音楽を持ち上げようということで、ポジティブパンクというムーブメントをでっち上げたものである。よって、ポジパンに分類されるミュージシャンで自分たちがポジパンだと自称している人はいない。この当時出てきたのは、化粧して、耽美的な暗いロックをやっている人たちを、歌詞を含めて彼らの音楽にポジティブな要素はないけど、でっち上げて無理やりポジパンと呼んだ。だから、あんまり実態もないし、その後にポジパンって何ですかと聞かれても答えにくいものである。また、ゴスの解釈もイギリスと日本では微妙に違っており、イギリスのゴスの人は汚い格好をしている人たちがライブにくるが、日本だと着飾った人がライブにくる。代表的なバンドはThe Sisters of Mercy やSouthern Death Cult である。




コンピレーション・アルバム「ノー・ニューヨーク(No New York)」について

 今回は、「今日は一日“パンク・ニューウェイブ”三昧 」よりコンピレーション・アルバム「ノー・ニューヨーク(No New York)」についてまとめます。解説は小野島大氏です。

 パティスミスなどのニューヨークパンクの人達は、過去のロックを蘇らせたいという思いで創作していたとするならば、このノー・ニューヨークに参加しているミュージシャンはそういう過去が一切ない。ノスタルジーもロマンも全くないという断ち切られたところで始まっている。この点で、ニューヨークパンクよりもよりパンクだったのはノー・ニューヨークに参加したミュージシャンだったのではないかとも思える。ノー・ニューヨークに参加したミュージシャンでメジャーになったのはアート・リンゼイくらいで、後はインディーでやっている人ばかりであるけど、このアルバムの及ぼした影響は大きい。また、このアルバムの影響が一番大きかったのは日本である。アメリカでは現場になったニューヨークでは聞かれていたがそれ以外の地域やイギリスなどのヨーロッパではほとんど影響がなくて、日本だけで異常に影響力があったのではないかと言われている。このアルバムのプロデューサーはブライアンイーノであり、ブライアンイーノがプロデュースしていると聞いて最初はみんな聞き始めた。ある意味、ブライアンイーノの功績はU2をプロデュースしたことではなくて、このアルバムをプロデュースしたことであるともいえる。

ザ・クラッシュ(The Clash)の白い暴動(White Riot)に学ぶパンクとレゲエの関係

 今回は、「今日は一日“パンク・ニューウェイブ”三昧 」よりクラッシュの白い暴動に学ぶパンクとレゲエの関係についてまとめます。解説は小野島大氏です。

 クラッシュの白い暴動は1977年に出たクラッシュのファーストシングルなんですけれども、題材が1976年に起きたノッティングヒル暴動という事件がありまして、これはノッティングヒル近辺で毎年催されるカーニバルがあるんですけれども、そこで近所に住んでいるワーキングクラスの白人であるとか、ジャマイカから移民してきた黒人であるとかが大暴動を起したという事件があって、このときにジョーストラマーがこの現場にいて非常に刺激をうけて、黒人達は石を投げて抗議の意思を表明することをためらわないと、だから俺達も俺達自身の暴動を起せという曲なんですね。ジャマイカ系の移民とはレゲエの本場から来た人たちということなんですけれども、だからパンクとレゲエというのは非常に近親的な関係にありました。よく言われるのが、なんでパンクとレゲエが近い立場にいるのかが分からないということなんですけれども、同じイギリスの階級社会の中の一番下にいる労働者階級とジャマイカからの移民の人たちは精神的に近い関係にあった。それを象徴するのがクラッシュの白い暴動であります。



ニューウェーブの傾向と対策

 今回は、「今日は一日“パンク・ニューウェイブ”三昧 」よりニューウェーブの傾向と対策についてまとめます。解説は小野島大氏です。

1、意義

 ・パンクはそれまでの因習や音楽のシステムを壊して、若い人達は何をやってもいいんだと気づいて、ここからパンクに触発された自分の表現をやろうということでいろいろな事をやり始めたのがニューウェーブである。サウンドスタイルで括るとなんでこれとこれが同じなのということになるが、パンクの影響で解放されて自分の音楽をやりはじめた雰囲気というか気分がニューウェーブというジャンルを形作っている。

 ・このパンクからニューウェーブの動きをもっともよく表しているのがセックスピストルズのボーカルであったジョニーロットンが本名のジョンライドンに戻って結成したのがパブリック・イメージ・リミテッド(Public Image Ltd)である。ジョンライドンはセックスピストルズでダブやレゲエに影響された音楽をやろうとしたができなかったので、パブリック・イメージ・リミテッドを結成した。POPTONES。


2、展開

 (1)、イギリス

  ・このニューウェーブの動きを前衛化していった代表的なバンドがスロッビング・グリッスル(Throbbing Gristle)である。彼らはノイズアバンギャルドをやっているどちらかというとアートというかパフォーマンス色が強い集団である。いわゆるノイズミュージックといわれる音楽の元祖といえるバンドでもある。その後、メンバーがサイキックTV(Psychic TV)というバンドを作りハウスの元祖みないなこともやっている。Hit By a Rock 。


 (2)、ドイツ

  ・ドイチュ=アメリカニシェ・フロイントシャフト D.A.F.(Deutsch Amerikanische Freundschaft)はジャーマンニューウェーブの人たちで、最初の頃はノイズインダストリアルみたいな音だったがどんどんメンバーが抜けていってボーカルとドラムだけになって、ボーカルとドラムとシーケンスしか鳴っていないという音楽になっていった。後のハウスだとかテクノに大きな影響を残していった。Der Mussolini。


 (3)、オーストラリア

  ・フォータス(Foetus)はオーストラリアの人で、インダストリアルメタルの元祖である。非常に密度の濃い鋼鉄のような音楽をやる人である。Clothes Hoist。


 (4)、アメリカ

  ・スワンズ(Swans)はニューウェーブの後のノーウェーブの後に出てきたニューヨークのバンドである。Time Is Money。


3、掟ポルシェ氏の説明

 ・ニューウエーブとは、レコード屋でロックというレコードの棚があって、これはロックにいれとけないなぁという作品がパンクニューウェーブの棚になる。ちょっと異常性がないといけないというか、新しくなければいけないというか、かつてのロックっぽいものを踏襲しようとしていないものがニューウエーブである。

 ・ニューウエーブというのは、本来の音楽よりもその音楽にまったく無関係な付加価値をつけて、その付加価値の部分の幻想を持ってすごいものに見せかけようというところがある。頑固親父のラーメン屋みたいなもので、親父があまりにも頑固なのでこのラーメンはうまいんじゃないかと思えてくるみたいなものである。ロマンポルシェもニューウェーブバンドであり、掟ポルシェ氏がボーカル兼説教を担当している理由である。

 

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