world rock now 20061229
伊藤政則「ピンク・フロイドのデヴィッド・ギルモアさんが大変久しぶりにアルバムを出しました。」
渋谷陽一「なんか30年ぶりか40年ぶりくらいじゃない。ライブエイトで復活してすごくインパクトがあった。」
伊藤「僕はライブもサンフランシスコまで見に行ったんですよ。」
渋谷「デヴィッド・ギルモアの?」
伊藤「そうですよ。そして、自分にとってのピンク・フロイドはロジャー・ウォーターズじゃなくてデヴィッド・ギルモアであるということをライブとアルバムで確認しました。」
渋谷「それは間違っていますけれども。」
伊藤「それはあなたの考えでしょ。僕はデヴィッド・ギルモアの歌。そして彼の独特なトーンのギター。そういうものが僕にとってのピンク・フロイドだったんだなと。」
渋谷「曲は作ってないけれども。」
伊藤「作ってますよ。ロジャー・ウォーターズがやめたあと。ロジャー・ウォーターズのソロコンサートみたでしょ。あんなつまらないコンサート。しかも、「The Dark Side of the Moon」で営業活動したでしょ。今年。」
渋谷「そうなの」
伊藤「知らないでしょ。「The Dark Side of the Moon」完全再現ツアーで細々とやったんだよ。僕はサンフランシスコでデヴィッド・ギルモアのコンサートを見たんだけれども、彼のギターのタッチみたいなものはすごいなと。コンサートの一部は久しぶりに発表したこのアルバムの完全再現で、ずっと休みなくアルバムを紹介するんですよ。そして15分くらいインターミッションがあってからShine On You Crazy Diamondからはじまって最後はEchoesの完全再現で終わるというね。集大成的な。」
大貫憲章「イントロ長すぎて歌が出てくる前におわっちゃうよな。」
伊藤「たぶんデヴィッド・ギルモアは今回のアルバムの中で人生の締めだから自分の好きなことだけしてすごしたいというか。最後ブックレットみると奥さんと手をつないで自分の大きな敷地らしいけど秋の枯れ葉舞うシーンで終わるわけよ。彼のボートに招かれてインタビューするとやっぱり自分の人生の最後なんで、ピンク・フロイドはもうやらないけど、このアルバムが集大成なのでということを言っていたので、ひょっとするともうツアーをやらない可能性もあるわけで。」
渋谷「すごい美しいデヴィッド・ギルモア節ですけれども。」
伊藤「渋谷さんの心のなかにはこういう美しい曲がはいるスペースはもうないでしょ。」
渋谷「もう取り去っちゃいましたね。眠いなぁみたいな。」