20111223
渋谷陽一「ザ・ストーン・ローゼズの再結成についてはどう思われますか。」
伊藤政則「ブラック・サバス(Black Sabbath)の再結成とどう違うの。」
渋谷「イギリスでは大変な騒ぎになっていて、日本でも洋楽ファンの間では大変な騒ぎになっておりましたけれども。」
伊藤「最近はレコードセールスというかCDのセールスがどんどん落ちていく中で、今は興行にシフトしているわけじゃない。コンサートという。そうなると、やっぱり伝説でものすごいバンドに再結成してもらうと観客動員がいいわけだから、ザ・ストーン・ローゼズにしても、ブラック・サバスにしても、メタリカ(Metallica)の完全再現にしても興行としての見方からきてるんじゃないの。彼らもプロモーターからアプローチされたということがあると思うよ。」
渋谷「業界的なするどい分析で。ザ・ジャム(The Jam)再結成の質問をされたポール・ウエラー(Paul Weller)は、「ジャムを再結成させるまでに貧乏にならないように俺は頑張ろうなぁと思った」という皮肉な発言があったので、伊藤さんのそういう発言もあながち真実をついていないわけではないと思うんですけれども。ただ、イアン・ブラウン(Ian Brown)とジョン・スクワイア(John Squire)は絶対に口もきかない、絶対にバンドはやらないと言われていたのに、いろいろなことがあったにせよ再結成されてよかったと。ニュー・オーダー(New Order)も俺は絶対再結成なんかしないと言っていたピーター・フック(Peter Hook)抜きで再結成をしておりますね。」