ラジオFMのメモ

NHK-FMWorld Rock Nowでの渋谷陽一氏の解説で面白かったものをメモしてゆきます。

等身大のジャスティン・ビーバー(Justin Bieber)とは?

1、等身大のジャスティン・ビーバーとは?

20151127

中村明美「ジャスティン・ビーバーの新作「Purpose」を紹介したいと思います。ジャスティン・ビーバーといえば世界的なアイドルとして知られていますが、彼の最新作はアイドルと言ってしまうだけでは物足りない、それ以上の興味深い作品になっています。アイドルはたいてい寿命が短くてというのが当たり前になっていますが、彼もそれを自分でも気づいて、前作はジャスティン・ティンバーレイク(Justin Timberlake)がティーンアイドルから大人のミュージシャンにうまく変貌したので、それに倣って僕もがんばってただのティーンアイドルではないアーティストになりたいというのが作品に強く出てしまって、当時は18歳で作品は悪いものではなかったのですが、、すごく背伸びをしすぎてしまった作品で、彼のファンもついてきていないなぁと、頑張りすぎた作品になってしまったなぁと思いました。しかし、今回は、今21歳なんですけれども、彼の年齢にふさわしい等身大でファンも喜ぶ内容にしつつ、興味深い作品になりました。その大きな理由は、多分彼自身がジャックユー(Jack U)と言いまして、スクリレックス(Skrillex)とディプロ(Diplo)という今のEDM界を引っ張っていく二人に出会って、シングル曲を作ったんですね。それがなかなかいい曲で、Where Are U Nowという曲なんですが、歌詞も「君は僕がすごく必要としているときにどこにいるの」というすごくシンプルな内容を繰り返していくものなんですが、スクリレックスとディプロというDJ二人のおかげで、それがすごくシンプルでありながらも興味深いという聞きごたえのある曲で、EDMの曲なので今のシーンにもすごくマッチしているという。彼としてもすごく大ヒットを飛ばした曲で、それをきっかけとして前作のように頑張って作りこみすぎなくても、等身大ですごくいい作品ができるのではないのかと彼自身も気づいたようで、全体的にもEDM的な、すごくシンプルなんだけれどもちょっと面白い作りになっております。エド・シーラン(Ed Sheeran)なんかとも共演しているんですが、エド・シーラン節を発揮しすぎないで、聞きごたえのあるバラード曲を作っています。歌詞の内容も、アイドルなんだけれどもその辛さというか、自分がそれで失敗してしまったという結構内省的な歌詞になっていて、その失敗というのは、僕は完璧な人間ではないんだから仕方がないと。それで自分がなぜこんなに頑張っているのだろうと目的をなくしてしまったんですけれども、みんながいるから僕は頑張れたという所にかえっていくという、Purpose、つまり目的を見つけるという内容になっていて、そこらへんも素直で無理してなくていいなぁと思いました。」

渋谷陽一「そうですね。エド・シーラン、スクリレックス、それからナズ(Nas)なんかとも一緒にやっている意欲的な作品なんだけれども、僕も前作はこれは焦りが出すぎだろうという感じがしてたんだけれども、今回はバランスがいいみたいですね。そちらの評価も高いんですね。」

中村「そうですね。シングルもヒットしたし、ジャックユーとのシングル曲はメディアも大きく褒めたりしていて。前回の時は、ライブに行ってみると、彼が背伸びして6歳くらいの女の子が頑張って見ているという状況だんたのですが、今回はファンも喜ぶようないい内容になったんじゃないのかなぁと思います。」

渋谷「それではそのジャスティン・ビーバーの最新作から聞いてください。What Do You Mean?。」



2、ジャスティン・ビーバー、魂の叫び

20151204

 ジャスティン・ビーバーは世界的な大アイドルでございますけれども、彼の三年ぶりの新作が感動的なアルバムであるというリポートをニューヨークの中村さんのリポートでやってもらいましたけれども、そこで一曲聞いていただきましたが、もう数曲紹介したいと思います。まずは一曲聞いてください。Love Yourself。



 今回の作品はスクリレックス(Skrillex)からナズ(Nas)まで多くの優れたミュージシャンのサポートを得て、素晴らしい作品に仕上がっております。ジャスティン・ビーバーの物語というのはファンにとってはよく認識されている所ですけれども、10代の頃にものすごい天文学的な成功を収めてスーパースターになったんですけれども、その後10代後半から奇行が目立ち始め、社会的になかなか認知されないような行動や発言を多発するようになって、どうしたんだジャスティン・ビーバーは、みたいなことを言われて、結局激しいバッシングをうけてアメリカ国内ではなんと国外退去を求める署名が26万人も集まってしまったという、それくらいアイドルからバッシングの対象へと転落をしたわけです。その逆境の中でもういっぺん自分が立ち直って、僕はちゃんとしたメッセージでこういう風にやるんだという戦いの中から勝ち取ったのが今回のアルバムで、初登場ナンバーワンになってこのクオリティーで、だからこそ自分の中の自分自身の気持ちをきっちりと伝えクオリティーの高いものを作らなければならないという思いのもとで作られたのがこのアルバムになっているんですよね。最近大きな音楽賞でパフォーマンスをした後に泣いてしまっていますけれども、彼自身やっぱり多くの人に裁かれてるみたいな気がしていたと。でもその中で自分はちゃんとしたパフォーマンスができて、そこで泣いてしまったと。21歳、ジャスティン・ビーバーのその魂の叫びがこの作品の中に込められております。ナズ(Nas)がフィーチャリングされているナンバーを聞いてください。We Are。




アレックス・ロウ (Alex Lowe)に学ぶ、人生のシリアスな時期こそハッピーな曲を作るべきである説

20151218

大貫憲章「ハリケーン#1 (Hurricane #1)についてです。もともと、ハリケーン#1は90年代に活躍したライド(Ride)のメンバーが中心になって結成されたバンドです。当初はアンディ・ベル(Andrew Bell)、今はアレックス・ロウ (Alex Lowe)が中心となっていますが、アレックスが病気になって、病気を克服して、レーベルのアラン・マッギー(Alan McGee)の力を借りながらハリケーン#1を復活させたわけです。」

渋谷陽一「16年ぶりなんですね。」

大貫「そうなんです。」

渋谷「ガンだったんだけれども、それを克服してということで。」

大貫「音楽というものがそういう病魔を退けたのかもしれないなぁということもあって。「Find What You Love and Let It Kill You」という長いタイトルなんですけれども、要するに前向きなんですよ。全体的に。ほのぼのとしたものもあれば、ソリッドなものもあるんだけれども、今日聞いていただくのはその中の一曲で、アンディ・ベルもギターで参加しているんですけれども、Think of the Sunshineという曲で、とにかくわかりやすくてハッピーになれる曲だと思います。」

 

渋谷「資料を見るとアレックスがこの作品について発言していて、「化学療法や放射線療法を行う時、最後に望むことはそうした治療に浸りたい、という事なんだ。そして自分に同情するようになってしまうんだ。だからこそアルバムはダークではなくハッピーでなければならないと考えた。」と。だから、最も人生の中でシリアスな環境の中で作られたんだけれども、でも前向きな、こういうハッピーな曲にしたんだと。だからミュージシャンが作品について語る言葉も変わってきているよね。」

伊藤政則「そうだよね。病気とかと向き合ってるじゃない。」

渋谷「伊藤さんもおっしゃっていましたけれども、ロックを読み解くときの言葉、発想が多様になっていますよね。若いやつは昔から若者らしいことを歌っているんでしょうけれども、年齢を重ねてくるとこういう言葉になっていく。そして我々のように年齢を重ねてしまったロックファンにとっては、やっぱりこういう言葉はリアルに、シリアスに伝わってくる。」

大貫「ストレートに入ってくるからね。元気になって来年にはツアーにも出たいなんてことを言っているから、健康でツアーもやってくれればいいなぁと思っています。」


ザ・ビートルズ(The Beatles)、ジェフリー・チョーサー(Geoffrey Chaucer)・マグナ・カルタ(Magna Carta)・ウィリアム・シェイクスピア(William Shakespeare)と並ぶ古典となる

20151120

児島由紀子「ついにイギリスでもリリースされた「ザ・ビートルズ 1」の最新エディションについてです。」

渋谷陽一「これは日本でも話題ですよ。」

児島「こちらでもすごい話題になっておりまして、ラジオでも特別番組が毎日あるし、あなたのフェイバリットソングは何かという投票もあるし、という感じなんですよ。地元リバプールの地方紙がやっている投票なんですよ。これ面白いなぁと思ってみてみたら、今の所一位は意外なことにI Want to Hold Your Handなんですよ。」

渋谷「すばらしいじゃないですか。そっちの方が全然共感するなぁ。」

児島「原点のそれまた原点という曲を選んだなぁっていう感じがします。で、

 二位 Hey Jude

 三位 Penny Lane

 四位 Let It Be

 五位 She Loves You

 六位 Yesterday

 七位 Something

 八位 Day Tripper

 九位 Eleanor Rigby

 十位 Get Back

 という感じになっていますね。」

渋谷「割と初期の方の曲に人気が集中していますね。」

児島「地元のファンが多いから、初期にキャバンクラブでやっているライブを見た人たちとかいるんでしょうね。」

渋谷「でもリマスターはこれまでにも出たりしていますけれども、この新しい映像付きのリマスターというのは、イギリス本国でも本当に大きな反響を巻き起こしているんですね。」

児島「もう、古典中の古典というかクラシック中のクラシックですよ。イギリスではビートルズの手書きの歌詞が大英図書館にあるんですよ。だから、マグナ・カルタとか、チョーサーとか、シェークスピアの文献と一緒に飾ってあるんですよ。」

渋谷「すごいね。もはやそのクラスなんですね。マグナ・カルタってすごいのが出てきたね。」

児島「そう。私もビックリしましたよ。」

渋谷「若い世代に対しても強い影響力を未だにあるんですか。」

児島「そうですね。初めて音楽に興味を示し始めてまずカバーしておかなければならないのがビートルズの曲という感じになっていますよね。ビートルズも知らないとお前はモグリだろうみたいな。まあ知らない人はいないですけれども。」

渋谷「僕なんかは典型的なビートルズ世代なんですけれども、ビートルズって後期はちょっと人気が落ち目だったんですよ。だから、そんな今みたいにオールマイティーなカードではなかったんですよ。実は現役時代は。だから、そういうリアルを知っている身からすると、今のこの歴史が最終的にビートルズの価値を認め、マグナ・カルタやシェークスピアと一緒に並んでいる現状は感慨深いです。」

児島「だから100年後も多分人々はビートルズの曲を知っていると思うんですね。今活動をしているバンドのいくつかがそれになるのかは分からないですけれども。」

渋谷「そうですね。イギリス人にとってのビートルズは本当にシェークスピアと同じような国の誇りなんですね。ビートルズがそれだけ輝き続けているということは、ビートルズ世代の私にとってもうれしいことです。」

児島「渋谷さんのフェイバリットビートルズは誰ですか。」

渋谷「それはもちろんジョン・レノンが一番好きですよ。」

児島「ジョン・レノンなんだ。いかにもっていう感じですね。イギリスのインタビュー番組を見ても必ず出てくる質問がビートルズのメンバーの中で一番誰が好きっていうものなんです。渋谷さんはジョン・レノンじゃないかなぁと思ってたら、やっぱりジョン・レノンだったんだ。」

渋谷「それではビートルズのリバプールでの投票ナンバーワンの曲を聞いていただこうと思います。I Want to Hold Your Hand。」

 


レッド・ツェッペリン(Led Zeppelin)再結成のボーカルは、ナッシング・バット・シーヴス(Nothing But Thieves)のコナー・メイソン(Conor Mason)で

20151106

児島由紀子「久しぶりにUKアルバムチャートにランクインしてきた、新人のナッシング・バット・シーヴスというサウスエンド出身のファイブピースバンドなんですけれども、これは今年のサマーソニックで初来日しているんですけれども。渋谷さんは見られました?」

渋谷陽一「はい見ました。すごい良かったんですけれども。」

児島「すごいスケールの大きい新人ですよね。」

渋谷「なんか異常に堂々としていました。」

児島「そう。演奏力のイギリスのインディーの新人なんかと比べものにならないくらいうまいし。私も今年の6月くらいにUKツアー中のライブを見に行ったんですよ。他のバンドとジョイントヘッドライナーとしてライブをやっていたんですけれども、トリを完全に食っていましたね。」

渋谷「そんな感じですね。腕力ありますよね。」

児島「そう。存在感があるんですよ。サウンドもそうだけれども、見た感じも。」

渋谷「若いわりに変に堂々としていますよね。」

児島「出てきた感じのオーラが、これはすごいなとおもったんですけれども。で、曲作りも成熟しているし、演奏もうまいし、キャリア10年くらいのベテランみたいですよね。ルックスはあどけない感じなのに。」

渋谷「レッド・ツェッペリンも歌うし、完璧ですよ。」

児島「そうなんです。ボーカルのコナーくんがトム・ヨークやジェフ・バックリイに声の質を比べられるんですけれども、でもロバート・プラントもできるんですよって。」

渋谷「彼のレッド・ツェッペリンを聞いて、なんだこいつでレッド・ツェッペリンを再結成すればいいじゃんって私は思いましたけれども。」

児島「渋谷さんのお墨付きなら本人もその気になってやるって言うかもしれませんよ。」

渋谷「本当にそんな感じ。」

児島「ジミー・ペイジにサジェスションしてあげればよかったのに。」

渋谷「今度してみます。でも、いきなり初登場7位ってすごいアルバムチャートで。」

児島「そうそう。しかも最近の若いバンドでデビューアルバムがトップ10に入って、しかも7位っていうのはちょっとうれしいですね。」

渋谷「それだけ待たれていたし、それだけすでに支持がたくさんあるってことですね。」

児島「ファンのベースがガンガン広がっているみたいですね。」

渋谷「やっぱりこういうゴリゴリとしたギターロックが好きだぜっていう層は確実にいるっていうことですね。」

児島「いるんですよ。ただ、いままでイギリスでは過去2、3年はアーバンとかEDMとかR&Bばっかりでガッカリだったので、頭を抑えつけられているような感じだったんですね。でもこんな風にメジャーチャートに入ってきたということは、とてもうれしい予兆だと思います。」

渋谷「じゃあこれからどんどん大きくなるところをドキュメントしていってください。児島さんのレポートにもありましたように、今週のイギリスのアルバムチャートに堂々7位に入っていて、新人のバンドとしてはナショナルチャートのトップ10の7位に入るっていうことはかなりのことだと思いますけれども、まあこんな音のバンドでございます。Ban All The Music。」



渋谷「今年のサマーソニックにこのナッシング・バット・シーヴスが出て、僕はイギリスの勢いがあるギターバンドだからぜひ見たいなぁと思って行ってみたら、当然のことですがお客さんが全然いなかったんですけれども、出て来たらすごく堂々として、ガンガン演奏を始めたら、これは新人バンドなのか、俺はステージを間違えたのかと一瞬思ったぐらいなんですけれどもね。お客さんが来るとかは期待していなかったでしょうけれども、そのアウェイ感をものともせず、自分たちの世界をガンガンやってしまう堂々たる肝の据わりっぷりはすごいものだったなぁと、そしてレッド・ツェッペリンのナンバーも見事だったなぁと。必ずいろいろな曲を一曲やるみたいですけれども、レッド・ツェッペリンのカバーを。もう一曲聞いてください。Painkille。」 



渋谷「最初にかけたBan All The Musicが2分52秒、今かけたPainkilleが2分25秒という、大変大変短い曲なんですけれども、アルバムに12曲入っているんですけれども、4分を超える曲が1曲しか入っていなくて、ものすごいスピード感があるアルバムで、レッド・ツェッペリンが当然のこと好きだったりしてギターロックということで、基本的には全体の佇まいはオールドスクールなロックバンドだと思います。そうした意味ではイノベーティブなにおいはそんなにはしないんですけれども、でも2015年型の、ギターロックはすぐにソロをやって曲が長くなるのが定番なんですけれども、ほぼ全曲が4分以内、2分台の曲が何曲もあるってこの辺の反射神経に、時代がすごく感じられるなぁって、そんな感想を持ったりしました。」


ディスクロージャー(Disclosure)、危なげがない

20151023

 ディスクロージャーの新しいアルバム「Caracal」を紹介したいと思います。前作のたった一枚のデビューアルバムで、世界を席巻してしまいました。ディスクロージャーとしてダンスミュージックシーン、ポップミュージックシーンにすごく旋風を巻き起こし、そのアルバムでフィーチャリングして彼ら自身がある意味世に送り出したといってもよいあのサム・スミス(Sam Smith)もとんでもないことになっているわけでありまして、ディスクロージャーのみならずディスクロージャー自身がデビューアルバムでいろいろオーガナイズしたアーティスト達も今のシーンの中心を担っているという、本当にこの二年の間にディスクロージャーという兄弟デュオがはたした役割はものすごく大きかったなぁと、それだけにこの次のアルバムはどうなんだろうとそういう期待が盛り上がるわけでございます。まずは、セカンドアルバムでもサム・スミスがフューチャーされたナンバーがあります。Omen。



 すごいですね。ディスクロージャーの曲の品質は。どの曲もどの曲もすばらしいんですけれども、続いてはグレゴリー・ポーター(Gregory Porter)をフューチャーしたナンバーを聞いてください。Holding On。



 この曲がファーストシングルで、最初にかけたOmenがセカンドシングルで、だからこそこのアルバムの中で最もポップなのかもしれませんが、とにかく全編危なげがないディスクロージャークオリティーで統一されておりまして、僕みたいな立場に人間からすれば、君ら若いんだからもうちょっと危なげがある奴をやってもいいんじゃないのと思いながら、そういう曲を探して聞いたら、一番最後にMasterpieceという曲が出てきて、これが究極の危なげのない曲でございまして、でもこれすごくないですかってディスクロージャーに言われたような究極なR&B感と歌物感が素晴らしいです。Masterpiece。



 
 ディスクロージャーのR&B感すごかったですね。最近のディスクロージャーの仕事としてはメアリー・J. ブライジ(Mary Jane Blige)が自分自身に悩みが入っていた時にディスクロージャーが白人のロンドンのミュージシャンとしてそれこそブラックミュージック界の女王を呼んで、もういっぺん彼女自身のソウルシンガーとしての新しい領域をちゃんとプロデュースしてあげたというのは、イギリス人のある意味R&Bのシーンから離れたていた人間だからこそやれたことだと思います。彼女の「The London Sessions」はすばらしいアルバムで、そこにより対象化されたR&Bがあったという、そういうことだと思います。そこで思ったのが、アレサ・フランクリン(Aretha Franklin)がそれこそ自分自身のソウルシンガーとしての方向性をいろいろ模索した時に、マッスル・ショールズのミュージシャン達によってもういっぺん自分自身のあたらしい方向性を開発したというポップミュージック史に残る伝説がありますけれども、それをやったのがマッスル・ショールズの白人のミュージシャン達だったわけですよね。で、これも笑ってしまうエピソードなんですけれども、そういう話を聞いてポール・サイモン(Paul Simon)がマネージャーに、俺も次のアルバムはこういうようなファンキーでソウルフルなテイストでやりたんだ、だからマッスル・ショールズのすごく優秀な黒人ミュージシャン達と俺はやりたいんだよと言ったら、マネージャーが、それはいいんだけれどもポール彼らは白人だよ、とってポール・サイモンの目が点になるという、そういう話があります。


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