音楽のおべんきょうφ(.. )メモメモ

NHK-FMWorld Rock Nowでの渋谷陽一氏の解説で面白かったものをメモしてゆきます。

ホージア(Hozier)に学ぶ、シリアスなメッセージソングを歌うミュージシャンの昔と今

20151016

 

 ホージアのSomeone Newいいですね。ホージアの歌詞はものすごくシリアスなものですけれども、昔のバンドだとアイドル的な人気でキャーキャー言われると、俺のシリアスなメッセージをみんな聞いていない、いったい何を俺の音楽から受け取っているんだ、みたいな展開がありがちだったんですけれども、もう彼の映像をみていると、どうもありがとう、みんな僕の音楽を受け入れてくれてうれしいよという感じで、でも彼自身は相変わらずシリアスなメッセージを放ち続けるというそのスタンスが、21世紀、2015年だなぁと思います。こういったアーティストが熱い支持を受けているとうことは、ポップミュージックも健全なんだなぁと改めて思いましたし、やっぱりこのメロディーがすごいですよね。
  

 

2014年最も稼いだミュージシャン、ドクター・ドレー(Dr. Dre)

20151016

 ドクター・ドレーの最新作「Compton」を紹介したいと思います。2015年という年は大げさな意味ではなく、このドクター・ドレーの「Compton」が発表された年として、ヒップホップシーンやあるいはポップミュージックシーンに記憶される、そうした作品とも言ってよいすごいアルバムだと思います。Satisfiction。

 Satisfictionというのはドクター・ドレーの造語でございまして、曲の内容はヒップホップでビックスターになったり成りあがった人たちにたいして、それは本当の満足じゃないよ。SatisfactionはSatisfictionに過ぎないんだと。でも俺は本物だよと、いかにもドクター・ドレーらしいメッセージのナンバーでございました。ドクター・ドレーのN.W.A.時代のドキュメンタリー映画がアメリカ本国でものすごく大ヒットしてすごく話題になっておりますが、この人の巨大さというものをどういう風に説明したらよいのか、一番わかりやすい話でいうと去年(2014年)のミュージシャンの年収というのが2位がビヨンセなんですけれども、1位がドクター・ドレーで2位のビヨンセの五倍の収入を得ていて、去年のドクター・ドレーの収入が736億円だったそうです。天文学的ですよね。みなさんご存じのように、彼はミュージシャンとしてもものすごいキャリアを持っていると同時に、起業家として、誰もが使っているヘッドフォン(beats by dr.dre)があまりにも有名ですけれども、そうした意味でのサクセスストーリーもあるし、それからもうミュージシャンとして、プロデューサーとして、最近ではエミネム(Eminem)とかケンドリック・ラマー (Kendrick Lamar)などがおりますが、そうしたありとあらゆる意味でのものすごい存在があるわけであります。その人が16年ぶりにドクター・ドレクレジットのアルバムを出し、きっとこれは最後の作品になるということで、すごい曲がたくさんあるんですけれども、つづいてはエミネムがフューチャーされているナンバーを聞こうと思います。今回のアルバムはみんな異常にテンションが高い、ドクター・ドレ自身もものすごいハイテンションですし、この曲のエミネムのラップはすごいですよ。Medicine Man。

  

  続いてはアルバム最後の曲。ドクター・ドレ自身が自分自身の人生を振り返って、コンプトンという貧しい街出身で、それこそ圧倒的な成功を手におさめ、現在の自分を振り返るというナンバーでございます。Talking to My Diary。

 
 

デヴィッド・ギルモア(David Gilmour)、新作を発表するもライブはピンク・フロイド(Pink Floyd)の曲ばかりをやる

20151016

児島由紀子「9年ぶりのソロアルバムを出したばかりのデヴィッド・ギルモアについてです。アルバムがリリースされたばかりで、今ちょうどツアー中で、昨日ライブを見てきたばかりなんです。」

渋谷陽一「どうでしたか?」

児島「すばらしいです。セットの大半がピンク・フロイドの曲なんですよ。」

渋谷「ずるいね、結構。」

児島「ピンク・フロイドは円形スクリーンを使っていたじゃないですか。あれもバッチリとフューチャーされているんですね。ステージセットをデザインした人も、ピンク・フロイドを手掛けていた人なんですよ。」

渋谷「じゃあもうピンク・フロイドコンサートみたいなものだったんですね。」

児島「そう。それが三時間近くありまして、すばらしかったですよ。」

渋谷「お客さんも期待以上ですね。」

児島「期待以上というか、後ろに酔っぱらったうるさい集団がいまして、いかにもイギリスの東北から出てきたばっかりのようななまりで、ピンク・フロイドの曲が始まると最初から最後まで歌って聞こえなかったんですね。私は何回も後ろを向いて黙れって睨んでやったんですけれども、酔っ払いだからそんなのは効かないですよ。で、このソロアルバムもキース・リチャーズとかを蹴落として全英一位になりそうな勢いなんですよ。」

渋谷「すごいですね。デヴィッド・ギルモアの人気。」

児島「それで9月、10月に行われるヨーロッパツアーも全日程とっくの昔にソールドアウト。」

渋谷「まあピンク・フロイドをやってくれるのなら、それは行きたいですよね。」

児島「でもそういうことはチケット売り出される前はみんな知らなかったわけで。」

渋谷「やっぱりお客さんの年齢層は高かったりするんですか?」

児島「やっぱり高いですね。平均年齢は60代かな。でもその子どもとか孫みたいなティーンエイジャーもいましたけれども。」

渋谷「チケットも高いんじゃないですか?」

児島「非常に高いです。ロイヤル・アルバート・ホールって5000人しか入らないんですよ。でも音がすばらしいんですね。あそこ。クラシックコンサート用に作った会場だから。」

渋谷「セットにもお金かかっているからお客さんも納得という感じなのですね。」

児島「そうですね。そして、演奏は私が普段みているバンドの演奏の何百倍も演奏力ありますし。」

渋谷「デヴィッド・ギルモアを見たあとにザ・リバティーンズ (The Libertines) を見ると、これはアマチュアバンドかと。」

児島「それを言わないでやってください。それは酷ですよ。全然違うタイプのバンドなので。」

渋谷「そうですね。どうもありがとうございました。それではデヴィッド・ギルモアを聞いていただきましょう。Rattle That Lock。」

 

渋谷「デヴィッド・ギルモアは児島さんの予想どおり、全英一位を記録して、デヴィッド・ギルモアとキース・リチャーズがトップテンに入っているというのは、我々世代にとっては感慨深いなぁという感じがします。」
 

アイアン・メイデン(IRON MAIDEN)に学ぶ、アルバムとして作品を表現することの大切さ

20151009

 アイアン・メイデンの新作「The Book of Souls」は本国イギリスのチャートでは初登場一位を獲得した圧倒的な支持をうけた、力の入った作品でございます。二枚組で全体で90分近いという作品で、今日こういう作品は非常に少なくて、一曲10分を超える曲がたくさんあるという、本当に今の時代の流れの中においてアイアン・メイデンは独自の世界観の中でこれだけの大作をつくり、それが圧倒的な支持をうけているとう有り様は、すごいしある意味痛快な状況かもしれません。ブルース・ディッキンソン(Bruce Dickinson)がガンであるという、ファンにとっては心配なニュースがあったんですけれども、そういう状況を乗り越えてアイアン・メイデンがこれだけのものを作ったのはすごいと思います。ただ、ラジオでオンエアーするにはなかなかタフな作品でして、どうしようか悩んだんですけれども、でも長い曲をかけざるを得ないだろうというとこで、それをある意味象徴するのがアルバムのオープニングナンバーのIf Eternity Should Failで、8分28秒の大作ですけれども聞いていただこうと思います。If Eternity Should Fail。

 

 大きな世界観とそれを表現しようとするエネルギーに満ち満ちたアルバムでして、すごいと思います。伊藤政則さんが当然のようにライナーノーツを書いているんですけれども、その結びの文章がなかなかすごくて、これがこのアルバムをすごく象徴していると思うんですけれども、

  昨今、アルバムを聞かない若者が増えているとか、一曲ダウンロードをして終了とか、よく理解できない話を耳にすることが多い。ちょっと待て。アイアン・メイデンを見よ。アイアン・メイデンを聞け。時代は彼らとともにある。そう叫びたくなるような往々しさを感じさせるアルバムだ。アートの世界が口を開き我々を飲み込んでいくようなマジックはここに渦巻いているんだ。

 本当に一曲ダウンロードで実質的にアルバムという概念がないという時代にあって、二枚組90分というありえないボリューム、そして全体を理解しないと自分の中で飲み込めない、でもそれをきっちりとものすごいエネルギーとものすごいスキルで作り上げて、堂々とチャートナンバーワンに送り込んでいる超ベテランバンドというのは、やっぱりすごいなぁと思います。Speed of Light。



 

 

ザ・リバティーンズ (The Libertines)のピート・ドハーティ(Peter Doherty)、ライブもインタビューもドタキャンする

20150925

児島由紀子「11年ぶりにサードアルバムを出すリバティーンズについてです。何年も前から出る出るって話題になっていて、ついに出ることになりました。」

渋谷陽一「児島さんの息子達は真面目に働いているということで。」

児島「そうなんです。本当に私も待ちわびていたんです。ついに出ました。」

渋谷「評判はどうですか?」

児島「すごいですよ。今まで貶していた大手メディアも今回は絶賛しているんですよ。多分、ジェイク・ゴスリング(Jake Gosling)のプロデュース手腕がものをいっていると思うんですね。」

渋谷「なるほど。」

児島「めちゃくちゃがこれまでのリバティーンズの魅力だったんですけれども、今回はアルバム音源は非常にきれいにとっているんですね。やっぱりそういうところが今のリスナーにぴったりなんだと思います。」

渋谷「これでまた売れちゃいますね。」

児島「そうなるとまた本人たちが羽目を外す機会ができて困るみたいな感じですけれども。」

渋谷「でもファンとしては安心したし大喜びというところですね。」

児島「そうですね。最近ファンクラブ向けにちっちゃなUKツアーをやっていたんですけれども、またピートがトタキャンしてくれました。」

渋谷「変わらないですね。」

児島「でも二日後のベルリンのライブにはきちんと出ていたみたいで。」

渋谷「なんとそのリバティーンズに児島さんはインタビューをしたという。」

児島「そうなんです。しかし、例によってピートが蒸発しちゃいまして、本当はカールとピートが一緒に入るはずだったんですけれども、ぎりぎりになってもいないということで、あいつどこに行ったんだとみんなで探していたんですよ。これでは埒が明かないからということで、カールあなた一人で頼むわねって言ったら、うわーみたいなこと言ってましたけれども。ピートの分まで質問をぶつけるからと言ったんですよ。」

渋谷「でも無事にインタビューはできたんですよね。」

児島「できました。カールはいつもピートの尻拭いをしていますので。かわいそうですよね。こうなったらフラストレーションを徹底的にカールにぶつけてやろうと思って。すべてやってもらいましたよ。」

渋谷「優しいですね。カールはね。じゃあ、新しいアルバムも出たし、リバティーンズはこれから勢いが加速していきそうですね。」

児島「これから本格的なツアーの日程も出てくると思いますし。」

渋谷「じゃあそれもチェックしてリポートしてください。楽しみに待っています。Belly of the Beast。」

 
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